会議の席、地域活動での打ち合わせの席。
何人かが集まる場所で決め事をする場面。
いろんな決め方、流れがあると思います。
どの方法が一番いいかは一概には言えませんが、僕の経験上、これはまずかったなという決め方があります。
僕の経験というのは自治会での場合ですが、それは「独断」です。
会長の独断で決め事をすると、大概は後になって不安が出てきました。
その会議の場では、参加したみんなが納得しているようではありましたが、実際はというと、会議終了後、
- 「何だか知らない間に決まってしまったよね。」
- 「何だか無理矢理決まった感じがするんだけど。」
- 「発言しようとしたけど、何だか言いにくかったな。」
後になって不満が出てくると、その不満がさらに膨らんで、「前から言おうと思ってたんですけど!」ってな感じで不満が爆発することもありました。
モテる人、好かれる人の特徴として、相手に「アドバイスを求める」というものがあります。
今回の「どう思う?」もそれに通ずる部分があります。ぜひ、最後まで読んでいって下さいね。
目次
独断で決めてしまう会議でどう感じるか?
例えば、自分が7人が出席する会議に出席したとします。
自治会での会議です。
決めることは、今年のクリスマス会のこと。
みんなが意見を出し合います。
一応、それぞれが意見を出すのですが、会長がことごとくそれらに反論していきます。
傾聴する時にしないほうがいい「否定と反論」を繰り返します。
すると、もう誰も発言しなくなってきました。
そして、最後は会長が独断で決め手しまいました。最初から決めてたことがあったんでしょう。
これでみんなが楽しくクリスマス会を主催できるでしょうか?
これでは、疎外感、つまり、この会に自分が参加する意味があったのか、参加することで何か役に立ったのかという疑問が生まれます。
僕が今まで参加した会議で感じこと。
- これ僕が参加する必要あった?
- 何も発言してないけど
- 時間を無駄にした会議だったな
本当にこういう会議は多かったです。
疎外感、無力感、嫌な感情が満載です。
では、どうすれば、自分も参加したと思えるようになるのでしょうか?
参加を促す「どう思う?」という質問の効果
「どう思う?」とう質問を受けたことはありませんか?
会議の場で、突然こういう質問をされると、黙るわけにもいきませんし、何か発言しないといけないので少し焦ります。でも発言できる機会があると、自分も参加しているという気持ちが生まれます。
家族での話し合いの場で、どこに旅行に行こうか決めているとき、親だけで決めてしまうことも多いでしょう。
もしその話し合いに子供達にも参加してもらうとどうでしょうか。参加しているという気持ちが生まれるでしょう。
参加したということで不満が生まれにくい
つまり、参加を促す「どう思う?」という質問を投げかけることで、参加者が「自分も参加してる」という気持ちを持ち、何か問題が起こったときにも、自分もその決定にかかわっていたということで、不満も生まれにくい可能性が高くなります。
ただ「どう思う?」と質問を投げておいて、相手が話をしてくれたのに、傾聴できていないと、不満も生まれます。
聴き方についてはこちらも参考にして下さい。
この「どう思う?」という質問は、大勢の会議の場だけで有効なものではありません。
1対1のコミュニケーションでも、「どう思う?」という質問はとても重要です。
もちろん、自分の意見を全く言わずに、いきなり「どう思う?」と質問ばかりしていると、自分の意見はないの?と思われるかもしれませんので、先に自分の思いを自己開示してから、相手の意見を求めるために「どう思う?」という質問をしてみましょう。
コミュ力が高い人、モテる人、好かれる人は、アドバイスばかりを提供するのではなく、相手にアドバイスを求める傾向があります。
その方法が「どう思う?」と、意見を求めることでもあるんです。
必用な存在だと思われたという満足感
「どう思う?」と質問されるということは、自分の意見を尊重されているんだと感じることもあるでしょう。
会議の場で「何か質問がある人は?」と質問されることがありますが、大概は手が挙がりません。
それより数人でもいいので、まず名指しで「どう思う?」と質問してみるのもいいでしょう。
全く自分の思いがない人はいないはずです。いてるとしたら、全く話を聴いてないか、全く興味がない人です。
「どう思う?」と質問した答えで相手のことが分かる
今までに「どう思う?」と質問されたことは、多かれ少なかれあったのではないでしょうか。
子供のも含めれば、何度かはあったことでしょう。
咄嗟に答えを返す瞬発力って、そう簡単に見につくものではないと感じています。
聴きながら考える力が求められます。
カウリンセリングでの傾聴とは違い、みんなでアイデアを出すような会議では、誰かの発言を聞きながら、自分の考えを混ぜながら、話を聞く必要があります。
そこで自分の考えを求められるわけですから、聞く力プラス要約して話す力も試されます。
一度、試してみると楽しいですよ。
何人かで話をしている時。別に仕事の話じゃなくて、テレビ番組でのことでもいいです。
自分の思いを伝えてから、周りの人誰かに「○○さんはどう思う?」って質問してみる。
聞かれたほうは悪い気はしないと思いますし、その答えによってわかることもありますからね。