- 在宅ワークとして独立して数年後から病み始めました
- その経験が僕がコーチや心理カウンセラーになったきっかけでもあります
- 今だから分かる病んだ4つの原因
- 在宅ワークをする方に読んでいただきたい内容です
在宅ワークにメリットはありますが
メンタル面だけは気をつけたほうがいいですよ、というお話です、まずは最後までどうぞ
私が独立起業したのは、遡ること14年ほど前のことです。
仕事内容としては、ネット通販を中心としたWEB関連事業です。
長年の夢だった独立だったのですが、わずか数年で、病んでしまいまして、数年の間は、ほとんど仕事が出来ないような時期もありました。
私が心理カウンセラー、コーチになろうと思ったのは、そういう経験があったからです。
元々、カウンセラーやコーチングで誰かの役に立ちたいと思って心理学を学んでいたわけではなく、自分の過去の経験から、同じように辛い思いをしている人の役立つ仕事をしたいという強い思いから、結果的に選んだのがコーチでありカウンセラーだったんです。
目次
一人フリーランスが増えるとメンタルで病む人が増える?
2020年の新型コロナウィルス感染症の影響により、今後働き方も変わってくることでしょう。
すでに、外出の自粛により、多くの産業の経営にも影響は出ていますし、会社員の方でも働き方が変わり、在宅ワーク、リモートワークが続いている人もいることでしょう。
もしかしたら、今後の働き方は、在宅ワークが中心になる人もいるかもしれません。
効率が良くなることもありますが、私は心配しているのは、私と同じように、メンタル面でしんどくなってくる人が増えるのではないかということです。
逆に、会社から離れることで、メンタルが上向きになる人もいる思います。
いずれにしても、会社に通勤するのと、在宅ワークとでは、働き方も大きく違ってきます。
私の場合は、「会社員として通勤」と「一人フリーランスとして在宅」の二つしか経験していませんが、どちらも大変なことはありました。
そして、これから増えるであろう「会社員の方の在宅勤務のメンタル」について書いていこうと思います。
夢の「一人フリーランスとして在宅ワーク」が絶望に変わった時期
私が会社員として通勤していた頃は、電車通勤でした。
会社員時代に、転職を5回か6回ほどしているのですが、会社によっては、車で20分くらいの通勤の時もありましたし、満員電車で1時間くらいかけての通勤の頃もありました。
独立すれば、満員電車に乗らなくていい、会社の上司や先輩から面倒くさいことを言われなくていい。
ずっとそう思っていました。
実際、独立して在宅ワークを始めてからは、満員電車に乗ることもなくなりましたし、会社の上司や先輩から怒られることも、無理難題を押し付けられることもなくなりました。
本当でしたら、夢のような生活だったはずなんです。
ところが私は、メンタルがボロボロになってしまったんです。
その経験が、私がコミュ力コーチと心理カウンセラーになろうと思った、大きなきっかけの一つでもあります。
夢だったはずなんです。独立することも在宅ワークも。在宅ワークであれば、子供と接する時間も増えますし、いいことばかりだと思っていました。
しんどい時期は、独立してすぐに訪れたのではなく、確か2年か3年ほど経った時、仕事の業績が上向き始めていた頃のことでした。
「夢が叶えば幸せになる」ということはなかったんです。
僕が在宅ワーク(一人フリーランス)で病んでしまった原因
当時は、うつ状態が数年続いていましたので、なぜ僕がこんなにしんどいのか?なんて考える暇はありませんでした。
あるのは「無力感」だけでした。
仕事したところでどうなるんだろう?お金を稼いで何になるんだろう?
そんな疑問が毎日沸いてきていました。
後になって、僕が病んでしまった原因はいくつか分かってきました。
そして、その対策をすることは、今後、フリーランスであれ、会社勤めであれ、在宅ワークで働く人のメンタルヘルスケアに役立つのではないかと思います。
それでは、僕が病んでしまった原因を4つ書いておきます。実際は、もっとありますが、詳しくはメルマガ等でまとめます。
満たされない承認欲求
承認欲求は誰もが持っているのではないでしょうか。
ただ、その欲求の強さは人によって全く違います。
別に誰かに認めてもらえなくても、モチベーションを保てる方もいます。
僕も会社員時代は、かなりのブラックな会社ばかりで働いていたので、褒められるとか承認されるという機会はそう多くなかったと思います。
それでも、少ないながらもありましたら。少しくらいは。
それが、自分一人のフリーランスとなり、承認されるようなことはほぼなくなりました。
「ほぼ」といっても、限りなくゼロに近い「ほぼ」でした。
独立してすぐの頃は、めちゃくちゃ頑張りましたし、その結果が出てきたんですが、それでも誰かから「頑張ったね」とか「よくやったね」なんて言葉をかけられることはありませんでした。
一つしかない居場所に依存
会社員の頃は、家という居場所があって、仕事場という居場所があって。
さらに、会社帰りにで同僚や上司や先輩、後輩達と飲みに行くとかもありましたが、自宅で仕事をしているので、そういう居場所はもうありません。
朝起きたら、食事をして、仕事部屋で仕事をして、昼頃に昼食を食べて、夕方くらいになると夕食を食べて。
そしてまた仕事部屋で仕事をする。
家の中に、食事をする場所と、仕事をする場所がありましたが、家の外に居場所はありませんでした。
会社に行くとストレスを受けることも多かったのですが、そのストレスは会社に置いてきて、帰りに気分転換する事も出来ました。
ところが、自宅で仕事をしていると、仕事で嫌なことがあっても、それのストレスの置き場がありません。
食事をしてる時でもテレビを見てる時でも、そのストレスを引きずることもよくありました。
仕事とプライベートを分けることができず、かなり苦しみました。
必要とされる感覚も役に立っている感覚もない仕事内容
僕が独立してすぐにしていたのは、メインはネット通販でした。楽天市場などに出店し、小売の仕事が本業でした。
メーカーから商品を仕入れ、商品をホームページに掲載し、売れたら発送。
その繰り返しです。
フリーダイヤルでも注文を受け付けていましのたで、注文時に、お礼を言っていただけるお客様もいましたが、それはかなり稀です。
基本は、ネットで完結です。
それに、僕が売っていたのはどこにでも売ってる商品です。僕の店があってもなくても、きっとユーザー困らないんです。
そんなことを考えていると、「僕は必要とされている」とか「誰かの役に立っている」という感覚が持つことが出来なくなっていきました。
仕事と家事のバランスに悩む
これが一番大きな問題でした。
僕が独立した時、長男が1歳になったばかりでした。
僕は独立したばかりなので、がんばって仕事をしないといけないわけですが、妻は妻で、初めての子育てでしたので、不安や心配事もたくんあったと思います。
僕は自宅にいるわけですから、家の用事を手伝うのが当たり前な部分もありました。
そして期待もされていました。
つまり、「仕事をがむしゃらに頑張らないといけない」という思いと、「妻と子供との時間を作ったり、家事の手伝いをしないといけない」という思いと、常にそれに悩まされました。
当然答えはないわけですから、妻との対話の中で、バランスを決めていくしかないんですが、それが簡単にいきません。
実は、このバランスについては、独立してもうすぐ14年になる今でも、やっぱり課題の一つとして残っています。
僕含め、自営業といはいえ、皆さん置かれてる環境が人それぞれですから、答えはありません。
自分で見つけていくしかないと感じています。
フリーランスでも会社員でも起こりえる「在宅ワーク」でのメンタル危機
僕が病んでしまった原因を4つ挙げました。
- 満たされない承認欲求
- 一つしかない居場所に依存
- 必要とされる感覚も役に立っている感覚もない仕事内容
- 仕事と家事のバランスに悩む
これ以外にもあります。ここでは書けないこともあります。
いずれにしても、在宅ワークをしてる方であれば、同じような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
僕は今、コミュ力専門のコーチングとカウンセリングを本業にしていますので、このような「在宅ワーク」でのお悩みを聞かせていただくこともあります。
個別にお答えすることもありますが、今後は、テキストにしてまとめたいと思います。
最大の損失はメンタルがやられて仕事が出来なかった時間
このページのタイトルです。
「最大の損失はメンタルがやられて仕事が出来なかった時間」
独立してから、売上げが良い時もあれば悪い時もありました。
いろんな要因はありましたが、極端に売上げが下がるとやっぱり焦りはありました。
卸し元のメーカーが「今後は卸し業務をやめる」と言い出したとき、上手くいってたSEOが、「googleの手動ペナルティ」を受け、検索サイトからの集客が激減したとき、売上げが好調だった商品のライバルが出現したとき。
そんな要因はいくらでも生まれました。
ただ、僕の場合は、一番経営に影響したのは、僕のメンタル面だったわけです。
仕事が出来ないくらいに苦しかったのですが、それが何年も続いたので、損失としては、かなりのものです。
その状況でもよく会社を潰さずに続けてこれたなと思いますが、それは運の要素、タイミングの要素もあったと思います。
結果的に、今でもフリーランスとして活動していますが(活動内容は変わりましたが)。
このページをお読みの皆さんで、今後フリーランスになろうとしてる、起業を目指してる方、在宅ワークになりそうな会社の方や、在宅ワークを取り入れようとしている会社側の方。
ぜひ、今後はメンタルヘルスにも目を向けていくことをおすすめします。
まさか自分が病むとは思っていなかった僕ですが、その時はあっという間にやってきました。
その対策としては、居場所を作っておくことです。
それは人と出会える居場所でもいいですし、ここに行けば気分転換が出来るという居場所でもいいと思います。
ただ、僕の場合は、気分転換できる居場所は作っていたのですが、やっぱり人と話す機会はないこともあったので、人と話せる居場所があるにこしたことはないと思います。
どうやって、そういう居場所を見つけていくか、自分のメンタルを保つか。
そういう内容は、メルマガがテキストかコーチングの際にお話しをしますので、よければ、メルマガに登録しておいて下さい。
こちらも、在宅ワークをされている方、これからしようとしている方向けの記事です。
本日は以上です。