それが今日の課題です。
先に書いておきますが「すぐに」という点がポイントで、「絶対に」アドバイスしないという意味ではありません。
- 聞き上手になりたい人
- 就職活動や転職活動の時に、自分の強みは「聞き上手」ですと言えるように
- 家族の話をじっくり聴きたい
- 職場の人と楽しく会話したい
- コミュ力おばけになってモテたい
そんな皆さんは、ぜひ最後まで見ていって下さいね。
なお、こちらのコミュ力おばけの学校にて、話を聞く力についてもまとめていますので、参考にして下さい。
目次
聞き上手がすぐにアドバイスしない理由
会話の例を挙げます。
友達同士の会話です。
A:最近、職場で合わない人がいててね。
B:ふーん、じゃあ、話さなかったらいいんじゃない?
A:いやいや、そうもいかなくて。席も近いし、先輩なんで、全く話さないってわけにもいかなくて
B:そうなんだ、じゃあ、じっくり話し聞いてあげるとかがいいのかな~。
A:それが、会話にもならないくらい、ちょっと攻撃的なところがあってね。。
どうでしょうか。
次は親子での会話です。
(実際に僕と子供との以前交わした会話です)
子:今日は、全然勉強する気がしないのよ、全然集中できない!
父:そうか、じゃあ、今日は勉強せずにリフレッシュでもしたら?
子:いやいや、そんな余裕ないのよ!今日しないとだいぶ遅れるから!
父:そうかそうか、じゃあ、出来る範囲で勉強したらいいんじゃない?
子:分かってるのよ、それは。でも集中できないから困ってるのよ。
どうでしょうか。
皆さんは、誰かに話してる途中に、アドバイスが飛んできたことありませんか?
逆に、相手が話してる途中に、アドバイスをしたりしたことありませんか?
では、なぜ、聞き上手はすぐにアドバイスしないのか、理由は2つです。
聞き上手は相手の「葛藤」を知っている
ここでは、「葛藤とは、2つ以上の選択肢の中で、決めきれずにいる状態」としましょう。
先ほどの、例でみていきます。
Aさんの葛藤
- できれば距離を置きたい、話したくない
- とはいえ、席も近いし先輩だしそうもいかない
- どうにかコミュニケーションをとりたい
- とはいえ、一方的に攻撃的な態度なので話しにならない
Aさんは「距離を置けるなら置きたい」し、「話せるなら話したい」と思ってる。
でも、それが出来ないから苦しい、という話をしたかったんです。
ところがBさんは、話を最後まで聞かずにアドバイスを始めました。
Aさんは、ただ愚痴を聞いて欲しかっただけかもしれません、アドバイスが欲しかったのかもしれません。
こういう、悩みの話しであれば特にですが、まずは最後まで話を聞くことが大切です。
聞き上手な人は、迂闊にアドバイスはしません。
なぜなら、相手の中に葛藤があることを知っているからです。
なぜ知っているか?
悩んでいる人の中には、必ず葛藤があるからです。
「会社を辞めたいけど、お金のことが不安で辞めれない」
「告白したいけど、断れるのが怖い」
「勉強しないといけないけど、やる気が出ない」
悩んでいる時だけでなく、葛藤はあらゆる時に姿を現します。
その葛藤は、話してる本人にとっては辛いものかもしれません。
話しの内容によっては、実は話してる本人に葛藤はなく、すでに自分の中に答えを決めているケースもあります。
いずれにしても、まずは、すぐにアドバイスはせずに、最後まで話を聞く。それが聞き上手であり、コミュ力おばけの特徴の一つです。
聞き上手はアドバイスでマウントを取らない
アドバイスをする人とされる人。
どういう関係でしょうか?
実際に、二人がどういう関係かは別にして、イメージしてみて下さい。
この二人。どういう関係でしょうか。
アドバイスする側の立場が上、される側が立場が下。
そんなふうに感じませんか。
会社の中で、後輩が先輩に、部下が上司に、アドバイスをすることは、そうないと思います。
それはきっと
- アドバイスをする人:知っている人、分かってる人、できる人
- アドバイスされる人:知らない人、分かってない人、出来ない人
という関係の可能性があるからではないでしょうか。
ということは、話を最後まで聞かずに、アドバイスをされると、どう思うでしょうか。
やっぱり嬉しくはないと思います。
中には、何かとアドバイスをしてマウントを取ろうとする人がいます。
自分のほうが上の立場でいたいという思いがあるのかもしれませんが、された側としては、また話を聞いて欲しい、とは思わないとでしょう。
まずは、すぐにアドバイスはせずに、最後まで話を聞く。それが聞き上手です。
聞き上手はアドバイスしない│まとめ
大切なことなので、もう一度言います。
アドバイスが絶対ダメなわけではありません。
話の途中だったり、相手が求めてもいないのに、アドバイスをするのは、聞き上手ではありません。
まずは、最後まで話しを聞いて、求められているなら、相手が先輩でも上司でも社長でも、親でも友達でも恋人でも、アドバイスをすればいいんです。
傾聴という難しい言葉もありますが、そこまで深く考えずに、まずは最後まで話を聞く、というのが、聞き上手の基本になります。
まずは、最後まで話を聞きましょう。
「聞き上手になる方法」として関連ページをご紹介します。
相手の話しも相手自身も、否定しない、ということです。
人の考え方や価値観は人それぞれです。自分と違う考えだったとしても、それを否定されると、やっぱり嫌な気持ちにもなります。決して、同意しましょう、ということではありません。自分と違う考えなら「そういう考えもあるんだな」くらいに思って聞いておくのがいいでしょうね。
聞き上手はアドバイスしない:Q&A
アドバイスが欲しいかどうかが分かりません
「どう思う?」という感じで意見を求められたら意見を言えばいいでしょうし、「どうしたらいいだろう?」と聞かれたらアドバイスをすればいいと思います。
アドバイスが欲しいかどうか分からないなら、アドバイスはせずに、もっと話してもらえるように質問するというのもいいと思います。
聞き上手は、話しやすい雰囲気を作ってくれます。
すぐにアドバイスが飛んでくると思うと、なかなか話やすい雰囲気にはならないと思います。
なぜアドバイスせずに聞くのが聞き上手なんですか?
聞き上手ということは、場面で言うと、「相手が話してる、あなたは聞いてる状態」ですね。
相手にとっていかに話しやすい状況か、それは、話しやすい雰囲気があるかどうかも関係してきます。
話してる途中に話を遮られたら、話すペースが乱れます。
気持ちよく話せる状態というのは、自分のペースで、自分の間を取りながら話せてる環境だともいえます。
話の途中でアドバイスをすることで、そのペースが乱れます。
話したいことが頭の中でぼんやりとあって、それを頭の中で組み立てながら考えながら話してる途中で、予期せぬアドバイスをされると、自分が思うように話が出来なくなったりします。
アドバイスを挟まれると、気持ちよく話せないことに繋がります。
聞き上手になるには、「いかに相手が話しやすい空気を作れるか」をとことん考えてみましょう。