人前で緊張してしまうあがり症、初対面が苦手な人見知り。
それらを克服する方法は、本でもネットでも知ることが出来るのに、なぜ克服できないのか?
知識として頭の中では分かっているけど、人前も初対面も相変わらず苦手な方へ。
今日のテーマ。
人前で緊張してしまったり、初対面での会話が続かない。どうすれば克服できるかという方法は、ネットで調べるといくらでも出てきます。
問題はそこからです。
私が過去に読んだことのある「あがり症、会話、スピーチ、緊張、雑談」といった本は、とても興味深いものでした。
ただ、「読んだ気になった」だけで、人前も初対面の苦手意識は、ほとんど克服出来ませんでした。
小さな経験の積み重ねがやっぱり必要だと感じています。それもプレッシャーを感じながらが必要だと思うんです。
こんな皆さんにおすすめです。
- 人前でのスピーチやプレゼンに緊張しすぎる
- あがり症で声が震える
- 人前に出ると頭が真っ白になることがある
- 人見知りで初対面の人と会話が続かない
- 初対面で2人で会うのは出来れば避けたい
- 人見知りの性格を変えたい
それではスタートです。
なぜ「あがり症」や「人見知り」を克服できないのか?
以前は「あがり症で人見知りだった」という人が、今はスピーチを教える仕事をしている。
そんな人の本も出ていますよね。
私は本は出していませんが、同じように、過去「あがり症で人見知りだった」ところから克服した経験を元に、どうすれば克服できるかを、このブログでも書いています。
方法はいくらでも見つかるはずです。
- あがり症を克服する方法
- 人見知りを克服する方法
これで検索したら山ほどヒットすることでしょう。
でもそれは「情報」であり、頭に入れても「知識」でしかありません。
大切なのはそこからです。
なぜ「あがり症」や「人見知り」を克服できないのか?
やはり経験が必要です。
私があがり症と人見知りを克服できたのは経験によるものが大きい
あがり症や人見知りを克服する方法、コミュ力おばけの学校のブログの中でもたくさん書いています。
その情報とともに、どう行動を変えたら良いかも、出来るだけ書くようにしています。
なぜ、私は行動に拘るかというと、知識だけを頭に入れても、本番でその知識がすぐに使えないと思うからです。
何度も練習して挑んだスピーチで頭が真っ白になった経験
あがり症のことで例を挙げます。
数年前のことです。
地域のボランティア活動の一つで、200人ほどの前でスピーチをすることになっていました。
当時もまだ人前での緊張がひどかったので、とにかく事前の練習をしたんです。
話す時間は1分ほどです。
私の事前準備はこういう内容でした。
- 話す内容を考えて紙に書き出す
- それを丸暗記する
- 毎日音読する
話す内容は、当たり障りのない離任の挨拶だったんですが、人も多かったですし、事前準備にかなりの時間をかけました。
目が泳ぎまくりました。
私は不思議で仕方ありませんでした。
あれだけ練習したんですから、無難にこなせると思っていたんです。
丸暗記した点も失敗ポイントだと思いますが、もっと失敗したこと。
それは、練習方法です。
一人で毎日音読してたのは、効果的な練習方法ではなかったようです。
足りなかったもの。
それがプレッシャーです。
人前で話す(スピーチやプレゼン)練習や初対面の会話の練習は小さなプレッシャーが大切な理由
人前で話す練習も、初対面での会話の練習も、まずは一人で出来ることもあります。
例えばこういうことです。
まずは、人前で話す場合の練習について。
人前で声が震えるというお悩みは多いですね。私もそうでしたから、分かります。
話し始めて、自分の声を聞いて、ちょっと声が震えてるかもと思うと、そこから次第に頭が真っ白になっていくこともありました。
人前で話すと緊張で息が続かないということも、何度もありました。
声が震える症状の対処法です。
あがり症でもコミュ障でも、トレーニングは重要です。そして、その練習を繰り返すことはもっと重要です。
そして、人前で話す時の目線について。
これは正解をお伝えするというより、まずは自分の中で一番しっくりくる目線の位置を決めておきましょう、ということです。
ぜひ参考にして下さい。
こういった方法は、他のブログや本でも見つかることでしょう。
しかし、それだけでは足りません。
プレッシャーが足りないんです。
では、どうやってプレッシャーをかけて練習をすればいいのか?
人前で話す練習なら、とにかく誰かに聞いてもらう
私は以前、話す練習の場をつくるために、「スピーチ会」という会を開催していました。
数年前のことになりますが、貸し会議室の会場を借りての開催でした。
話してもらう内容は決めておりませんでしたので、皆さん、それぞれ色々なお話しをしていただきました。
私もスピーチの練習をするために、話す順番に入っており、毎回、自分の言葉で話をしていました。
予め、どんな内容で話すかは決めていただんですが、やはり思うようには話せないことばかりでした。
それでも、人前で話す経験を積んでいくと、上手く話せるかは別として、緊張はましになっていきました。
なぜなら、人前でのプレッシャーが大きすぎて、力を発揮できないからです。
ですので、小さなプレッシャーを受けながら練習することが大切なんです。
どんな方法、どんな場面でもいいので、プレッシャーをかけることを意識して練習してみましょう。
今お伝えしたのは「人前で話す練習」でしたが、初対面の会話の練習も同じです。
私は「人見知り克服」のためには、質問力をつけましょう、といつもお伝えしています。
質問力についての知識がつきましたら、すぐに実践です。
それを日々繰り返すんです。
きっと思うような質問が出てこなかったり、相手から予想していない反応が返ってくることもあるでしょう。
プレッシャーと予想外の反応を繰り返していく。
その経験が重要なんです。
人まで話す練習と初対面での会話は「モデリング」から
モデリングとは、心理学用語のひとつ。
簡単に言うと、誰かの行動を真似ることです。
私があがり症を克服できたのは、地域のボランティア活動の中で、先ほど書いたように、頭が真っ白になった経験や声が震える経験を繰り返したこともあります。
ただ、それだけではありません。
それは、真似たからなんです。
誰を真似たか?
笑福亭鶴瓶さんなんです。
このモデリングを始めたのは大きかったです。
笑福亭鶴瓶さんは、流暢に人前で話すというより、ニコニコしながら、楽しそうに、お客さんと一緒になって話してるイメージです。
私はスティーブ・ジョブズのプレゼンの本も読みましたし、スピーチの本も何冊も読みましたが、途中で気付いたんです。
私はフリーランスで在宅ワークです。そもそもプレゼンする機会がありません。
人前で話す機会といったら、地域のご年配の方の前で話すか、子供達が通う学校の保護者の方相手に何か話す場面です。
考えてみると、「私はスティーブ・ジョブズのようなプレゼンをしたいわけではない」ということに気付いたんです。
では誰みたいに、人前で話せるようになれたらいいかなと思った時に、真っ先に思い浮かんだのが「笑福亭鶴瓶さん」さんだったわけです。
そこで、まずは本を買いました。
笑福亭鶴瓶論 (新潮新書) 。
このモデリングを始めてから、人前での緊張も随分とましになっていったのを覚えています。
人前で緊張しない方法として、地道ですがやってみる価値はあるとお澪ます。
実は、この本は、先ほどのスピーチ会を開催している時期に購入したんです。
スピーチ会を何度か開催した段階では、まだまだ人前は苦手だったんですが、鶴瓶さんの本を読んだり、あとは紳助さんの本も読みましたね。
そうやって、どんな人になりたいかを考えて、その人を真似る、なりきるということを繰り返し練習していくと、気付いたらあがり症はすっかり克服できていました。
まとめます。
あがり症や人見知りの方に向けた記事はたくさん書きました。
ぜひ、それを参考にして下さい。
そして、その方法を実際に使ってみて下さい。
小さなプレッシャーがかかる場面で使ってみて下さい。
きっと思うような反応が返ってこないこともあるでしょうけど、ぜひ続けてみて下さい。
もし、一人ではなかなかモチベーションが続かないようでしたら、私のコーチングを受けていただくのもおすすめです。
もし、小さなプレッシャーをかける場面がない、というのであれば、私が不定期で開催しております、オンラインの会にご参加いただくのも一つの方法です。
心地よい場面から少し飛び出してみる。
あがり症の治し方や人見知りの克服に近道はありません。
だからといって、遠回りだと思っていた道は、実はゴールには向かっていなかったということもあります。
自分にあった方法で、ゴールに向かう方法で、地道に経験を積んでいくことをおすすめします。
本読みで声が震えるというお声も多いですが、そういう場合でも、ほんの少しでもプレッシャーがかかる場面を作りだす工夫を考えてみて下さい。
以上です。