心配性といっても程度の違いがありますし、場面にもよることと思います。
やはり、仕事の影響が出る、人間関係に影響が出る、心配性がストレスに繋がっているなら、性格を変えるのも一つだと思います。
今回はこういうお話です。
- 心配性が良いとか悪いとかはない
- 心配性が過ぎると疲れるし楽しめないこともある
- 心配性で仕事に支障が出るなら口癖や行動を変える
性格を変える方法についてはこちらでまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
では本題です。
目次
心配性すぎた過去のこと
以前の僕はかなりの心配性でした。
今も何も心配しないというわけではありませんが、前の心配性はすさまじかったです。
心配性な私の頭の中は、頻繁にこういうことで埋められてしまいます。
- 「失敗したらどうしよう」
- 「稼げなくなったらどうしよう」
- 「仕事が上手くいかなくなったらどうしよう」
これはこれから起きるかもしれない心配です。
- 「あんな言い方してしまったけど大丈夫かな?」
- 「無駄な時間の過ごし方してしまったのではないかな?」
- 「あんなことしてしまったら、怒ってるかもしれないな」
これはすでに過去の出来事に対する心配です。
つまり、心配性といっても、過去、現在、未来のことを心配し続けていたんです。
そりゃ疲れるわけです。楽しめないわけです。
心配性は悪いこと?良いこと?
最近よく見かける本。
「心配事の9割は起こらない」(枡野 俊明さん著)
同じように、心配事は大抵起きませんよ、というお話しはよく聴きます。
「心配事の92%は実際には起こらない」はアール・ナイチンゲールの言葉だそうです。
確かに、心配して心配して、いざ本番になったら、全然思ったほど大変ではなかったということ、よくある気がします。
ここまでで言うと、「心配しなさんな、どうせ心配事は起きないから」という話しなんですが、こんな本もありますよ。
「成功する人は心配性」(菅原 道仁さん著)
心配性で成功するとは、ちょっと話しが違ってきますね。
どうなんでしょうか?心配性というものは。
そして、私が思うことはこういうことです。
- 絶対に心配性だから悪いとか良いとかではない
- 心配性で疲れるとかストレスが溜まるなら考え物
- 心配性すぎて仕事に支障が出るほどなら性格を変えたい
- 心配性を治すのではなく口癖や行動を変える
結局、心配性が良いとか悪いとか、そういう話ではありません。
そこを2択にしてしまうと、私が考える柔軟さがない気がするんです。
両極端に考えないほうがいい気がします。
心配性な性格にも良い面も悪い面もある
心配すること。
絶対に悪いこととは思いません。
絶対に良いこととも思いません。
どちらのも面もあるということです。
良い面はこういうことです。
- 仕事の中で、将来起きえる危険性を考えて今のうちに対策しておこう
- 過去にあった嫌なことがまた起きるかもしれないから、準備しておこう
過去の経験や将来の不安や心配があるから、その時に向けて準備や対策をしておくということです。
これは良い面だと思います。
逆に悪い面。
- 嫌なな出来事を引きずりながら、今もそのことばかり考えてしまってストレスになっている
- これから先にスピーチが待っているけど、失敗したらと心配してしまい胃が痛い
これは悪い面ですね。
どちらの面もありますから、一切心配しないほうがいいとか、たくさん心配したほうがいいということではありません。
「心配性=悪い(ネガティブ)」
という印象があります。
だからといって
「心配事のほとんどは起こらないから、心配しないでおこう」
と考えるのもまた違います。
「心配性」という言葉を使った時点で、何だか心配事を思い出してしまいそうです。
ですので、もう「心配性」とか「心配事」といった言葉は使わずに、口癖や行動を変えるのがいいと思います。
心配性を治すのではなく口癖と行動を変える
「心配するな」
そう言われて
「はい、もう心配しません」
ってなかなかなれません。
心配性を治すとかではなく、口癖と習慣を変えるんです。
心配性とは何かを具体的にする
もし今「私は心配性だ」と思っている人は、ぜひこのワークをやってみて下さい。
・自分が心配性だと思う場面を箇条書きで書いて下さい
心配性という言葉はかなり漠然としているので、そのままだと、何を変えればいいのかが分かりません。
ですので、まずは、心配性とは何なのかを具体的な事例を交えて書いていくんです。
- 外出した後に、カギをかけたか心配になって家に一旦戻ることがよくある。いつもカギはかけてる
- 仕事のアポイントの予定があっているか何度も何度もスケジュール帳を確認する
- この計画で上手くいくのか心配になって、何度もシミュレーションをしなおす
色んな場面で心配性が顔を出すと思います。
心配性は本当に悪い状況なのかを分析する
・次は、この場面について、「本当に心配性で悪い状況なのか」を分析していきます
上の3つ目の例でいうと、計画力があるとも言い換えることができます。
ろくに計画を見直すこともせずに、いざ本番が近づいてきたときに、その計画では上手くいかないかもしれないことが分かったら、大慌てです。
仕事の失敗に繋がるかもしれません。
この場合の問題は「心配性」ということではありません。
もし、計画のシミュレーションは何度かしたほうがいいのであれば、「計画のシミュレーションは3回する」と決めておけばいいんです。
3回でも5回でも構いません。
どう行動するかを決めておきましょう。
くれぐれも「私は心配性だから」という口癖があるなら、それも変えましょう。
「私は計画を立てるのが好きだから」と変えるんです。
まとめるとこうなります。
- 自分が心配性だと思う場面を箇条書きで書く
- この場面について「本当に心配性で悪い状況なのか」を分析する
- 口癖を変える「私は心配性、は使わない」
こうやっていくと、心配性な性格を変えることができるはずです。
心配性でなく強迫性障害の可能性もある
心配性といっても、人によって程度に違いがあります。
あまりにも不安が強かったりこだわりが強すぎたりして、日常生活に支障がでてくると、それはただの心配性ではなく、強迫性障害の可能性もあります。
その場合は、医師によって薬を処方してもらったほうがいい場合や、認知行動療法などの治療が効果的な場合もあります。
強迫観念や強迫行為という症状であらわれますが、このあたりに判断はコーチである僕には分かりません。
厚生労働省のページにリンクを貼っておきますので、知識として知っておいたほうがいいと思います。
心配性以外の性格についてはこちらも参考に
心配性以外でも、自分の性格を変えたいと思うことはありませんか?
例えば、人に気を使いすぎてしまうという性格です。
これもある意味「心配性」な部分が出ているのかもしれません。
気を使いすぎるということは「どう思われるだろう?」という想像をしすぎてしまうこととも言えます。
心配性も疲れますが、気を使いすぎるのも疲れますよね。
そんな方は参考にしてみて下さい。
性格をどうやって変えていくかですが、方法の一つには「一緒にいて楽しいと思う人」を挙げていき、その人の真似るという方法です。
性格という言葉も曖昧ですから、自分のどういう面をどう変えたいのかを具体的にしていったほうがいいでしょう。
そしてもう一つ。
強みという部分をみてみましょう。
心配性な性格というとネガティブで悪い印象がありますし、それが弱みに感じられます。
ところが、実はそれが強みがあることもありますし、その心配性な面が仕事で強みとして活かせることもあります。
この記事でお伝えしたかったのは、「私は心配性だ」と思う必要はないということです。
それが強みになることもあるということです。
ただ、自分自身で、気にしすぎるのが嫌、心配性なのが嫌ということであれば、今回ご紹介したような方法で、性格を変えるための努力をしてみるのもいいと思います。
以上です。
コーチ、未知賢人でした。