話し方や伝え方の構成について知りたい方へ。
- PREP法って何?
- 話しの構成やブログの構成をPREP法にしてみる
- PREPを身につける練習方法はSNSか日々の話す練習
- PREP法で話す力と伝える力がアップすると思う
話しをしてるとだんだん「何の話しをしてたのか?」分からなくなったり、ということはありませんか?
ブログを書いていて「何を書こうとしてたんだったっけ?」と話しがもつれてきたり。
そんな経験ありませんか?
スピーチでもブログでも全体の構成を考えることは大切です。
スピーチでどう話し始めればいいか?ブログでどういう構成で書けばいいか?
おすすめは↑これです。そしてもう一つ。
そうです、ただ単にPREP法の知識だけを得ても、いざという時に立たないことが多いので、日常的な練習が必要だと思います。
それが僕が言いたい結論・主張です。
目次
PREP(プレップ)法とは?
まずPREP(プレップ)法とはどういうものか?
P | POINT | 結論・主張 |
R | REASON | 根拠・理由 |
E | EXAMPLE | 実例・具体例 |
P | POINT | 結論・主張 |
この順番に話して(書いて)いきます。
「結論」⇒「根拠」⇒「実例」⇒「結論」で展開していきます。)
PREP法がおすすめな3つの理由
集中力が高い内に興味を持ってもらう
PREP法では一番最初に「結論(主張)」を伝えます。
なぜかというと、人の集中力はそれほど長く続かないからです。
話し始めて数分経っても、「何が言いたいのか?」が出てこないと、聴いてる側は集中力がなくなってきます。
先に「結論(主張)」を話すことよって、「今から話す内容はこういうものですよ」ということ伝えることができます。
そうすれば、聴き手は準備が出来ます。結論を聴いたら、次はそれについての話が続くということが予想できます。
これはブログでも同様です。
ブログのページにアクセスしてくれた方は、何かの情報を得たくて訪れています。何か自分の知らないことを知りたいから来てくれています。
その知りたい情報が「結論(主張)」になる場合が多くあります。
例えば「スピーチ 上達方法」とgoogleで検索して、そのページにアクセスしてくれた人がいたとして、ブログの構成が、ひたすら自分のスピーチに失敗談が続き、3分位読んでから、ようやく「スピーチ 上達方法」が書かれた項目があったとします。
果たしてそこまで読んでくれるでしょうか?答えは「NO」です。
検索結果からアクセスをしてくれたとして、数秒読んでみて、自分が求めている答えが見つかりそうもなかったら、すぐに検索結果に戻っていきます。皆さんもそんな経験ありませんか?
つまり、スピーチであれブログであれ、まずは「結論(主張)で言いたいこと」を言わないと、その先の話しに興味を持ってもらうことが難しくなる。
それが一つ目の理由です。
聴き手(読み手)が内容を理解しやすく記憶に残りやすい
最初に「結論(主張)」を伝え、次にその理由を伝える。
その流れで進めると、聴き手(読み手)は、最初の結論の後にくる話が、理由だったり実例だろうと予測できるので、頭に入りやすいということがあります。
結果的に、話し手が何を言いたいのかがインプットされやすくなります。
これは読書法でも効果的と言われている方法に似ています。
読書をする時(小説ではなくビジネス書の場合)、まず目次を見てからその章を読むと頭に入りやすいと言われています。
それは、先に全体像(目次)を読むことによって、今から頭に入ってくる情報を予測しながら読めるからです。
例えば、突然コメントを求められたとします。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問だとして、どう答えるか?
PREP法であれば、「はい」か「いいえ」を先に伝え、そこから「根拠」と「実例」へ続きます。
もしPREP法などの型を知らなかった場合、こういう返答になるかもしれません。(実際そういう話し方の人もいます)
「自分の考えや理由」から始めて、最後に「はい」か「いいえ」を伝える。
私は別に悪いとは思いませんが、もし想定通りに動かない可能性はあります。それに、費用の面でも予想を超えてくることも考えられます。まあ、それでもやってみる価値はあると思います。私は賛成です。
これだけ短い話ならまだいいですが、否定的な意見かと思っていたら、結論としては賛成だったり。これなら、先に賛成の思いを伝えてから、根拠を述べる。それがPREP法の順番です。
最後の答えに至るまで、話し手の主張が分からず、その話しがどれだけ続くかも分からないと、聴いてる側も、少しモヤモヤするかもしれませんね。
それと同じで、スピーチでもブログでも、理解度を高めてもらうため。
これがPREP法がおすすめな、二つ目の理由です。
PREP法の型を身につければ会話やブログの中で迷子になりにくい
「結論」⇒「根拠」⇒「実例」⇒「結論」という流れですが、お分かりの通り、「言いたいこと」を最初と最後に言う以外は、後はその理由と事例だけです。
この型をまずベースにしておくと、会話で迷子になりにくいです。
最後は主張に戻ってくればいいわけですので、その間の部分「根拠」と「実例」を話せれば、それでスピーチもブログも成り立ちます。
最初に主張をはっきりさせることで、頭の中がうまくまとまらなくなってきたら、主張に戻ることが出来ます。
主張を決めずに話し始めたり、全体像を決めずにブログを書き始めたりすると、だんだん迷子になってしまうことがあります。
会話やブログの仲で迷子にもならないため。
これがPREP法おすすめの、三つ目の理由です。
ということでPREP法はスピーチにもブログにもおすすめです
以上3つの理由で、PREP法のおすすめポイントを紹介してきました。
PREP法を使ったっぽくまとめてみましたが、決してこの方法が万能ということではありません。
SDS法という方法をおすすめしている人もいますし、何より、時と場合によってはPREP法も役に立ちません。
例えば、自分が読んで本、それが小説だった場合とビジネス書だった場合では、当然話す流れは違ってきます。
ビジネス書であれば、その本の中で著者が一番言いたかったことから話し始めればいいでしょうけど、小説ではいきなり結論から言うとネタバレになりますから、それは出来ません。
あるいは、面白かった話をする場合。いきなり、結論(オチ)から話し始めるわけにはいきませんよね。
僕としては、PREP法をまずは基本的な構成としていつでも引き出せるようにしておいて、後はその場面に応じて、PREPの順番を変えたり、他の構成を学ぶのもいいのではないかと思います。まずはPREP法を身につけるというのがおすすめです。
そして、ここから、最初の主張で挙げました「PREP(プレップ)法は毎日文字にし、口に出して練習することで身につくく」について書いていきます。
PREP法を使った例文と根拠と実例の回数
具体的にPREP法がどういう構成なのか、例を挙げておきます。
【POINT:結論・主張】 |
ブログを書くなら「WORDPRESS」がおすすめです。 |
【REASON:根拠・理由】 |
汎用性が高いのでデザインも自由自在です。 |
【EXAMPLE:実例・具体例】 |
例えば広告も管理者が好きなように配置できるので、見た目もオシャレにまとめることができます。 |
【POINT:結論・主張】 |
ということで、ブログを書くなら「WORDPRESS」がおすすめなんです。 |
もし、あなたが、どこでブログを書こうか迷っているとします。
アメブロやはてなブログもありますし、noteやペライチでも発信はできます。
そんな中で、上記のようなPREP法を文章を見たらどうでしょう?
きっと何も響かないでしょう。根拠が一つしかないのでは、メリットを感じないからです。
根拠と実例を1回ずつ
- 【POINT:結論・主張】
- 【REASON:根拠・理由】
- 【EXAMPLE:実例・具体例】
- 【POINT:結論・主張】
という流れを変えて、根拠と実例を増やして説得力を増すわけです。
根拠と実例を3回ずつ
- 【POINT:結論・主張】
- 【REASON:根拠・理由】
- 【EXAMPLE:実例・具体例】
- 【REASON:根拠・理由】
- 【EXAMPLE:実例・具体例】
- 【REASON:根拠・理由】
- 【EXAMPLE:実例・具体例】
- 【POINT:結論・主張】
最初と最後の【POINT:結論・主張】は変わりません。
間の【REASON:根拠・理由】と【EXAMPLE:実例・具体例】のセットを3回繰り返してみましょう。
この流れはブログでもよく使われています。
「WORDPRESSをおすすめする7つのメリット」というタイトルも見かけます。
主張であるPは「WORDPRESSはおすすめです」ということです。
そこに「7つのメリット」と書いているわけですから、7つのRがあるはずです。
このように、必用に応じて、間のRとEの回数を増やすわけです。ただ、ブログでは良くてもスピーチでこの間が長くなりすぎると、結局何が主張か分かりにくくなりますので、3つ程度で抑えたほうが良いと僕は考えています。
1日に数回「PREP法を書き出す」+「口にする習慣をつける」
さて、PREP法の書き方もお分かりいただけたかと思います。
大切なのはここからです。
ここまで書いてきたことは、いろいろな本にも書かれていますし、数え切れないくらいの人がブログで言及しています。さっきまで書いてた情報は、どこにでも手に入る情報です。
PREP法は実際に使ってるうちに慣れてきて、当たり前のように使えるようになるかもしれませんが、たまにしかないスピーチもなく、たまにしか文章を書く機会がないのでは、それも多くは望めません。
その時になったら、きっともうPREP法のことを忘れてしまっているか、思い出さないか。その可能性が高いです。
ですので、いつでも無意識に頭に浮かんでくるくらいに、身近なものにしておいたほうがいいでしょう。
そのための方法を2つ挙げます。
PREP法を使ってブログやSNSに毎日投稿する
ブログやSNSに投稿するのを習慣にするのは、思ったより難しいです。
書くことがない、書いた内容をどう思われるか怖い、書く時間がない。
いろいろ理由はあると思いますが、ブログで無理ならツイッターでもいいので、文章を書く習慣をつけておいたほうがいいでしょう。
PREP法を意識して、「言いたいこと」「理由」「例えば」「言いたいこと」、これだけでもいいので、練習がてら投稿していけばいいと思います。だんだんPREP法が身近なものになってくると思います。
PREP法を使って自分の話しを動画で撮影する
これはスピーチやコメント対策です。
こちらに書きましたが、自分の話す姿をスマホで動画撮影するのは、僕の経験上、スピーチの対策にもなると感じています。
その話す内容を、PREP法でまとめておいた内容にするというものです。
これを続けると、突然意見を求められたりした時、話しを振られた時、PREP法を使えるようになると思います。
ちなみに、自分の姿を動画撮影する方法で、緊張しにくくなったのは、確かです。あくまで僕での実験結果ですけどね。
最後に、スピーチもブログも臨機応変に構成を考える
このページの最初で、僕は2つ主張しました。
PREP(プレップ)法で「結論(主張)」から始める
PREP(プレップ)法は毎日文字にし、口に出して練習することで身につく
スピーチ(話し方)の全体を構成する際、方法としてはPREP法以外にもありますが、僕としてはまずPREP法をベースにしようと考えています。
ただ、話す内容によっては、順番(PREP)を入れ替えるほうが良い場面もあるでしょうから、話の組み立ては臨機応変にということになってくると思います。
PREP法の前に話し方のコツのこと
今回はPREP方に特化にして書いてきましたが、いきなり会話の中でPREP法を取り入れるとなると、少しハードルが高いかもしれません。
ですので、まずは、雑談でもスピーチでもプレゼンでも、人前で話すパブリックスピーキングの場面でも、話し方のコツを少しずつ練習していくのもおすすめです。
なかなか話し方が上手くならない原因は、もしかしたら、情報が多すぎるからかもしれません。一つずつ積み上げていくほうが、実は上達の近道なのかもしれません。
最後に、話し方について関連ページをご紹介します。
今回は、PREP法という、比較的ビジネスシーンで使うことも多い方法でしたが、普段の会話、雑談でももちろん使えます。
結論から伝えることを意識して、会話をしてみるのもいいでしょうし、相手の方がどういう順番に話してるかを、意識して聴いてみるとのも面白いですよ。
雑談力をトレーニングするなら、ネタも大事ですが、上手い人は、話し方に惹き付けられることもあります。雑談力がないという苦手意識があるなら、今回のような話す構成を学んでみるのもおすすめです。
話し方、伝え方にしてもそうですが、練習場所というのは、一人でも作れます。というより、一人で出来ることを繰り返し練習していくことで、身につく部分も大きいと思います。
やっぱり、好かれる人の特徴というのはあります。好かれる話し方、聞き方がありますよね。モテる男性、女性は、やっぱり話し方に特徴があります。
コミュニケーション能力を鍛えるには、話し方、聞き方、質問の仕方について、学ぶことと実践することが大切になってきます。