では「雑談とは何でしょうか?」と聞かれると、何と答えますか?
今日はこういう方向けです。
- 自分は雑談力がないと思う
- 会話するのは苦手なほうだ
- 初対面で何を話していいか分からない
- 雑談の時の話しのネタや話題がない
- 自分との雑談はきっとつまらないと思う
もう一つ質問です。
「雑談力がある人ってどんな人ですか?」
僕が考える、雑談力を鍛える4ステップをご紹介します。
それではスタートです。
なお、雑談力についてはこちらのページにまとめていますので、参考にして下さい。
では本題です。
目次
雑談が苦手!雑談力を鍛えるための4ステップトレーニング
現在のお悩みが「雑談が出来ない、雑談が苦手」だとしましょう。
基本ステップは、やはり4つです。
- 自分を知る
- なりたい自分(目標)を決める
- 行動を決める
- 繰り返す
今回も、いくつか質問しますので、ノートに書きとめながら読んでみていただけたら嬉しいです。
自分を知る「雑談とは何?」
まずは第1ステップ、自分を知りましょう。
「雑談とは何でしょうか?」
ここでは「テーマが決まっていない会話」としましょう。
では質問です。答えてみて下さい。
- 雑談が苦手だと思うのはどんな時ですか?
- 2人の時でも3人以上の大勢の時でも、同じくらい雑談が苦手ですか?
- 相手が同性でも異性でも、同じくらい雑談が苦手ですか?
- 何気ない会話が純粋に楽しいって時はありますか?
- 聞き役が多いですか?話し役が多いですか?
- 初対面の相手に、自分から話しかけることは出来ますか?
- 沈黙は怖いですか?
とりあえず7つ質問しました。
ぜひ、その答えから、ご自身の傾向、特徴を分析してみて下さい。
なぜ、最初に自分を知る必要があるか。
つまり、本当は雑談(テーマがない会話)も、その人は上手いんです。
その人がいると、周りの人が笑顔になったりするんです。
ところが、ご本人は「雑談が苦手」と言ってたりするんです。その人は、謙遜してるのではなく、本当に悩んでるんです。
この7つの質問のお答えいただくことで、こういう自分に気づけるかもしれません。
- 友達となら大丈夫だけど、職場の人とは雑談が苦手
- 2人だったらだいたい大丈夫。でも3人以上になると、黙ってしまう
- 相手は異性のほうが苦手かな
- 楽しい会話、あります。仲の良い友達とだったら
- どちらかというと聞くほうが多いかな
- 初対面の相手に自分から話しかけることも時々はあるかな
- 沈黙は怖いです
この方を見て、皆さんはどう思いますか?どんな人だと思いますか?
僕は、ポイントは「職場」だと思います。
職場の中に、話しにくい人がいるのかもしれません。もしかしたら、職場の人間関係に何らかの悩みがあって、「職場の人との雑談が辛い、嫌、避けたい」という別の悩みが本当はあるのかもしれません。
分かりませんけどね。話してみないと。
大事なのは、「雑談の何が苦手?」というのを知ることです。
それを知った上で、次のステップへ進みましょう。
なりたい自分(目標)を決める「雑談力がある人って誰?」
ステップ2は「目標を決める」ことです。
具体的に決めていきます。
多くなくてもいいです。一つでもいいです。具体的に決めましょう。
ここの目標ば漠然としていると、次のステップの行動が決まりません。
例えばです。
ステップ1で、自分はこういうタイプだと分かったとしましょう。
目標をどう決めるかですが、方法はいくつかあります。
- 会話のネタをたくさん持っておくことで、あらゆる話題についていけるようになる
- 自分の知らない話題が出たら、質問して聞き役に徹する
このように、具体的に、目標を決めていきましょう。
一つ質問です。
「皆さんによって、雑談力がある人ってどんな人ですか?有名人、芸能人、身近な人、誰でもいいので、一人挙げるとすると、誰ですか?」
もう一つ。
「その人が、雑談力があるなって思うのは、どういう点ですか?」
これを書いてみて下さい。
その書き出した内容を見ていくと、あなたが理想とする「雑談」が見えてくると思います。
それを踏まえて。
「あなたの目標は何と設定しますか?」
ノートに書いておいて下さいね。
行動を決める「質問力+話すネタ」
ステップ3では、いよいよ行動を決めていきます。
これも具体的なものが必要です。
そして、実践したい行動には大きく分けて2つあります。
- 実際に人を前にした時の行動
- 一人で出来るトレーニング
この両方を並行したほうがいいんです。
よくある雑談力トレーニングでは、「こんな質問をしましょう」とか「こんな聞き方をしましょう」とか「こんな話し方をしましょう」というものもあります。
もちろん、実際に人と接している時に、試行錯誤するようなトレーニングも大切です。
ただ、そんな練習場所を毎日作れるかというと、それは人によると思います。
人によっては、そもそも人と接する機会、雑談をする機会が、1週間に1回あるかないか、という場合もあるでしょう。
ですので、「一人で出来るトレーニング」も必要になってくる、ということです。
通常のコーチングセッションでは、まずは目標を決めてから、それに向けての行動(課題)を決めていきますが、ここでは、例を挙げてご紹介します。
- 現状:話すネタに困って、いつも会話に入れない
- 目標:自分の知らない話題が出たら、質問して聞き役に徹する
課題(行動)としては、この2つを挙げてみます。
- 会話のネタを増やすこと
- 質問力をつけること
この2つを行動に移していくんです。
- 会話のネタを増やすには「ネタ帳」を作る
- 質問力をつけるには「質問ノート」を作る
これが一人で出来るトレーニングです。
そして、「実際に人を前にした時の行動」としては、一人で出来るトレーニングをやってきた内容を実践に移すわけですが、ここで一つブレーキがかかることがあります。
それが「相手はどう思うだろう?こんな質問して大丈夫かな?」という不安です。
これを取り除いていくには、「口癖を変える」ことが効果を発揮します。
このようにして、口癖と行動を変えていくことで、「雑談力に自信がない」という悩みを克服していくわけです。
正直、時間はかかります。
繰り返す「人と会うたび実践」トレーニングは続きます
ステップ4は「繰り返す」ことです。
どこからどこまでを繰り返すかというと、1、2、3の全部です。
ステップ1の「自分を知る」は定期的にアップデートしましょう。
今の自分は「雑談力」という点ではどうだろうか?
ステップ2の「目標」も同じです。
最初に決めた目標への到達度はどのくらいだろうか?
また、新しい目標を加えたり、修正したりもしましょう。
ステップ3の「行動」についても、上手くいきそうな行動はそのまま続ければいいですし、新しい行動をプラスするのもいいでしょう。
何が大事かとういと「試行錯誤」です。
「雑談力をつける」というテーマにした場合、絶対的な正解はありません。
なぜなら、人によって、悩んでる部分が違うわけですから、対策も違うわけです。
本や動画や講座では「雑談力をつけるための答え」がすでに出ているよう感じるかもしれませんが、実際は、「その人に合った答え」かどうかは分からないんです。
雑談力に自信がない方へのアドバイス
誰とでもどんな時でも雑談が出来るようになったらいいな、と思っている方もいるかもしれません。
僕は今まで、仕事やボランティアの中で、色んな方と雑談をしてきましたが、一つ思うことがあります。
「誰とでもどんな場面でも、雑談が上手くいくという人はいない」ということです。
なぜなら。
- 雑談が嫌いな人がいます
- 今は、雑談したくない、というタイミングの人がいます
みんながみんな会話をしたいと思っているわけではないんです。
ですので、「誰かと会話がかみ合わなかった」、「会話が盛り上がらなかった」としても、気にすることはありません。
そういう方だったのかもしれません、そういうタイミングだったのかもしれません。
ただ、そう思えるようになるには、トレーニング、経験が必要です。
コミュニケーションについて学び、経験し、失敗していくと、だんだんそれが自信に繋がっていくと思います。僕の場合はそうでした。
ですので、ぜひ、試行錯誤して下さい、失敗して下さい。
その積み重ねが、きっと自信に繋がると思いますよ。
盛り上がる話題作りとしては、やはり、日々新しい知識を得たり、コミュニケーションの経験を積むことをおすすめします。
雑談力に自信がない方へのQ&A
- 雑談力におすすめの本はありますか?
- 雑談のための本よりも、幅広い知識を得ることが出来る本を読むほうがおすすめです。僕のおすすめは、自伝やエッセイです。気になる人が書いてる人の本は、雑談にも役立つことが多い気がします。出来れば、あなたが思う、雑談が上手い人が書いている自伝がいいと思います。
最後にちょっとコラムです。
雑談のお悩みで多いのが、話すことがないということです。
なぜ話すことがなくなるのでしょうか?
もしかしたら、相手の方が「もう話す気がない、今は話す気がない」という状況かもしれません。
その場合は、雑談しようにも難しいと思います。
そんな時は、無理に話しかける必要もないと思いますし、無理に雑談しないといけないと思う必要もないと思います。
会話を続ける方法としてたくさんのノウハウがネットや動画であがっていますが、誰が相手でも会話が続くということではありません。
それを勘違いしないようにしたいところです。
つまり、「人見知りしない人や雑談が上手い人は、誰とでも会話が続くんだ」と思わないほうがいいということです。
僕は人見知りしませんが、誰とでも会話が続くかというとそんなことはありません。
自分なりに努力はしますが、相手のあることですので、会話が盛り上がらなくても仕方ないと受け入れているだけです。
相手の話を引き出す力とコツのようなものはあるかもしれませんが、それよりも、相手に興味を持てるようになると、色々と聞きたいことが生まれてきたりします。
では、相手に興味を持てないという人はどうすればいいかですが、それはテーマが逸れるので、別の記事にしたいと思います。
以上です。
人間関係コーチ、未知賢人でした。