お悩み相談に回答します。
20代会社員匿名希望さんからです。
それでは僕からの回答です。
執筆はコーチ未知賢人です。
初対面の人と話すコツはまずこの4つから
きっと、初対面の人と会話が続かない、何を話していいか分からない、話しかけ方が分からない、ということなんだと思います。
どれにも共通して言えることは「不安」と「緊張」ですよね。
会社に入って仕事に慣れてきたということでしたら、新入社員さんでしょうか。
色々と人間関係にも気を使うことが多いですよね。
さて、仕事で初対面の人と会うことがあるとのことですが、社内の人、社外の人含め、今現在も、きっとこれからも、初対面の人と会う機会はあり続けるとと思います。
その初対面が苦痛でしたら、仕事の内容に関わらず、職場がしんどい場所になりかねません。
今回は「初対面の人と話すコツ」というテーマで少しお話させていただきます。
今回は、初対面の人と話す時に大切なことが4つ挙げます。
それ以上挙げようと思えば挙げれますが、そんなにたくさん挙げても、実践に移せないなら意味がないですからね。
- 不快と失礼を避けること
- 相手が会話が好きかどうか?今話したいか見極める
- 関心を共有すること
- 口角を上げて微笑みベースで挨拶する
まずはこの4つを覚えておいて下さい。
一つ目の「失礼を避けること」はそのままです。
初対面で、これは話題にしないほうがいいというものがあります。
外見、見た目などコンプレックスが潜んでいそうなこと、触れられたくない可能性がある家族のこと、政治の話、宗教の話しなどですね。
いつかこういう話をすることがあるかもしれませんが、初対面では避けたほうがいいでしょう。
初対面で、相手が「え?その話題する?触れられたくないのに。」と思われてしまったら、その後の会話が弾まないでしょうし、後々の関係に響きかねません。
誰にでも、あまり触れられたくない話題があったりします。
ですので、初対面では浅い会話でいいんです。
僕は、初対面でいきなり深い会話をしようとして失敗したことがあります。
まずは、相手が不快に感じるような話題や、失礼になりそうな話題は避けることを心がけましょう。
次は「相手が会話が好きかどうか?今話したいか見極める」です。
今回、「初対面の人と話すコツ」を知りたいとご相談いたいだいたあなたは、初対面の人と話がしたい、仲良くなりたい、気持ちよい時間を過ごしたいという、前向きな気持ちがあるのかもしれません。
それは素敵なことだと思います。
ただ、みんなが同じように思っているわけではありません。
これは価値観です。
職場は雑談する場所ではない、という考え方の人もいます。
取引先に人と雑談なんて必要ない、という考え方の人もいます。
あるいは、忙しい時期で、誰とも話してる余裕がない、という人もいるでしょう。
つまり、あなたがいくら頑張って、初対面の人と楽しく会話がしたいと思っても、相手がどう考えているかは分かりません。
ですので、最初は、挨拶程度でいいんです。
少しニコっと微笑みながら、挨拶することを忘れないようにしてみて下さい。
その挨拶に対して、周りの人がどういう反応を示してくれるかをよくみておいて下さい。
微笑みながら挨拶を返してくれる人、表情一つ変えずに挨拶の言葉をかけてくれる人、声に出さずに会釈だけする人、挨拶とともに一言話しかけてくれる人。
本当に色んな人がいると思います。
あなたが、初対面で会う人がどういう人で、どういう場面かは分かりませんが、まずは「相手が会話が好きかどうか?今話したいか見極める」ということも大事だと思います。
まずは、ちょっと微笑みベースで挨拶する。とにかくこれです。
これで相手の反応が分かります。
その次は、浅い一言。
「寒くなってきましたね」でも、「暑くなってきましたね」でも構いません。無難な会話でいいんです。
まずは「浅い」ところから入るというのが、初対面の人と接する時のコツの一つです。
では3つ目「関心を共有すること」です。
初対面の人に話しかける「勇気がでません」と書かれていましたが、なぜ勇気が出ないのでしょうか。
これは憶測ですが、「恐怖や不安」という感情があるからではないでしょうか。
- 話しかけて、変な人と思われたらどうしよう
- 話しかけたけど、会話が続かなかったらどうしよう
- 悪い印象がついてしまったらどうしよう
- 気まずい雰囲気になったらどうしよう
特に仕事の関係での初対面でしたら、失敗したら後々の取引も大変になるかもしれません。
だから余計に「どうしよう」という思いが浮かびやすいのかもしれません。
ではどうするか?
「関心を共有すること」を心がけましょう。
初対面で何が怖いって、「相手のことが分からないから」というのもあると思います。
どんな話し方なのか、話が合うのか、威圧的なこと言ってこないだろうか、無理難題をいってくるかも。
相手のことが何も分からないというのは、ある意味「恐怖」とも言えそうです。
つまり、その場は「安全な場所」とは言えないと思います。
だからこそ、その場を「安全な場所」に変えていけたら、初対面であっても、和みやすいはずなんです。
安全な場所にする方法、それが「関心を共有する」ということです。
共通点を見つけることが出来たら、それはそれで理想なんですが、そう簡単に共通点は見つかるものではありません。
だから、共通点探しではなく、「相手が関心のあることを話題にする」ということが大事なんです。
あなたがその話題について関心があるか、興味があるかは関係ありません。
あくまで、相手が関心があること、というのが重要なんです。
では、どうすれば相手が関心のあるものが分かるかというと、一つは持ち物です。
持ち物に色の統一感があれば、その色が好きなのかもしれません。
持ち物のブランドが統一されていたら、そのブランドが好きなのかもしれません。
靴がピカピカだったら、毎日磨いているのかもしれません。
完全に相手の関心を知り尽くすなんて不可能ですから、憶測、推測から始めるしかありません。
そこで「軽い質問」から相手の方が何に関心があるのかを知っていくんです。
その時に、大事なのが「自分のことも話すこと」です。
「相手のことが分からないから恐怖」というのは、相手も同じです。
だから、自分のことも少しずつ話しながら、相手にも安心していってもらう必要があります。
自分のことばかり話すのもNGですが、相手にばかり話してもらうのもNGです。
会話の中で、お互いの事を知りながら、関心を共有すること。
それが、初対面の人と話すコツです。
僕は人見知りはしませんし、誰にでも自分から話しかけることが多いですが、誰とでも会話が続くというわけではありません。
やっぱり、会話が続かずに沈黙の時間が生まれることもありますし、初対面の人に緊張することもあります。
まずは、微笑みながら挨拶、そして関心を共有する。
これをやってみて下さい。
4つ目は「口角を上げて微笑みベースで挨拶する」ということです。
これは今日から出来ます。
初対面に限らずですが、挨拶をする時に口角を上げる。
ただそれだけです。
これが出来ない理由はありません。
この記事を読んだら、まずは自分一人の時に、口角を上げて見てください。
今は、コロナ渦でマスクをつけているでしょうから、口角を上げても口元はマスクに隠れていることと思います。
それでも口角を上げて挨拶するんです。
それで相手への印象が変わります。
口元が見えなくても、口角を上げると目尻が下がります。
これから、皆さん、何人の人と初対面で顔を合わすかは分かりませんが、挨拶で人生が変わるかもしれませんよ。これは本当に。
いつもより少し高めの声で、口角を上げて挨拶をする。
人間関係をよくする方法としては、色々とやり方がありますが、これほどシンプルで、すぐに実践できて、効果が高い方法はそうないと思います。
今日から、今から、ぜひ実践してみて下さいね。
回答は以上です。
以下、僕の考えを少しお話します。
初対面の人と話すコツ「相手への興味と敬意」
ブログでも何度も書いていることですが、、人間関係やコミュニケーションでは「相手への興味が敬意」が大切ですよということです。
相手に興味を持たずに自分のことばかり話していては、いくら初対面で好印象を持ってもらえたとしても、その後の関係が上手くいく可能性は低くなることでしょう。
想像力を働かせて、質問して、答えあわせをしていくイメージです。
どちらにせよ、人の心を完全に知ることも理解することも出来ないはずです。
人間関係をより良くする方法としては、まずは「相手のことは分からないもの。だから、興味を持って質問して、お互いの関心を共有していく」ということが大事なのではないでしょうか。
コミュニケーションの語源はラテン語の「コミュニス」と一説では言われています。
「共通の」とか「共有の」といった意味です。
つまり、一言であらわすと、コミュニケーションとは「共」と言えるのではないでしょうか。
初対面でも2回目でもいつもお付き合いのある人でも、人間関係を築くのは「共」という意識を持っておくことが大切だと思います。
時間を共にし、関心を共にし、感情を共にしていけば、きっとよい人間関係が生まれると思っています。
初対面の会話の苦手意識を、なくそうと思ってなくなるものではありません。
苦手意識を消そうとするのではなく、「何をすればいいか?」を決めて、日々それを実践していくことをおすすめします。
人見知りがちな人に多いのが「私は人見知りなんで」という口癖です。
その口癖を使っていると、余計に初対面への苦手意識が強くなりがちです。
とにかく行動です。その結果として、苦手意識が消えてたりしますよ。
以上となります。
コミュニケーションコーチ、未知賢人でした。