長く話すと声が震えることありませんか?
人前に出た時は難なく話し始めたのに、気付いたら声が震えてる。
スピーチや大勢の前での挨拶や自己紹介。
今日のテーマは
「ちょっとだけなら大丈夫だけど、長く話すと声が震える原因と対策。」
です。
あがり症が辛いのは、人前に出る本番の時だけではなくて、前に出て話さないといけないと分かった日からストレスがあったりするんですよね。
僕がおすすめするのは、「一人で出来るトレーニング」です。
といっても、やることはとても簡単。
それを毎日続けるだけです。
最後まで読んでいただくと、長く話すと声が震える原因と対策が分かります。
こういう方は、ぜひ読んでいって下さいね。
- 人前で長く話すと声が震える
- 話し始めは大丈夫そうだけどだんだん緊張感が増す
- 長く話すと息が続かないで苦しくなる
ではまず、長く話すと声が震える原因からスタートです。
長く話すと声が震える原因
今回は、
「長く話すと」
ということに限定します。
なぜ、最初は話せてるのに、長く話すと声が震えるのか。
結論としては、話しているうちに、緊張度が増していっているのでしょう。
では、その緊張度を増している正体は何なのか?
解説していきます。
長く話すと声が震える原因(1)あれこれ想像
人前で話すということは、聴衆、聞いてくれてる人がたくさんいるわけです。
相手は2人、3人といった会議のような場で少人数かもしれませんし、教室や会議室一杯に人が入っている状況で、10人、20人、30人が相手もかもしれません。
色んな状況があると思います。
今まで、人前で話した時のことを思い出して欲しいのですが、どういう人が相手でしたか?
- 職場の先輩や上司
- 学校の同級生や先生
- 保護者やママ友や住民
ポイントは、相手との関係です。
もし、相手が1歳の赤ちゃんばかり10人を相手に、自己紹介するのだったらどうでしょう。
きっと緊張しないと思います。
ところが、赤ちゃんの横に親がついていて、20人を相手にとなるとどうでしょうか。
きっと緊張が増すと思います。
その原因は「あれこれ想像」です。
これは僕の経験ですが、話している時に、相手が不機嫌そうに聴いていたり、だらけた態度で聞いていたら、ついついこういうことを想像してしまっていたんです。
- あれ?僕の話しは通じてるかな?
- あれ?僕の話しは退屈でつまらないかな?
- あれ?僕の話しを聞くのが嫌なのかな?
実は、この「あれこれ想像」というのは、今回の人前での緊張以外にも、人に気を使い過ぎてしまう性格、自分から話しかけられない人見知り、雑談で何を話していいか分からない苦手意識などとも関係があります。
人前に出た瞬間は、話すことに精一杯で、どうにか話しを進めることが出来ても、聴衆の顔を見ていると、あれこれ想像してしまい、緊張度がまし、声が震える。
これが一つ目の原因です。
長く話すと声が震える原因(2)呼吸が浅い
人前で話す、どうしても少なからず緊張はするはずです。
スピーチやプレゼンが上手い人は、話している時の呼吸が安定しています。
話しの途中で、ちょっと間を置いて呼吸を整えたりする人もいます。
呼吸を意識せずに、人前に出てから無我夢中で話していると、緊張でだんだんと呼吸が浅くなってきて、声が震えることもあります。
言葉を発するには、息が必要です。
その息が足りなくなってくると、言葉が弱く細くなっていき、その弱弱しい声を自分で聞くとさらに緊張度が増す。
そういう悪循環も生まれたりします。
これが二つ目の原因です。
長く話すと声が震える対策
今回は2つの原因を挙げました。
- 聞いてる人のことをあれこれ想像して緊張度が増して声が震える
- 呼吸が浅くなり息が苦しくなり声が震える
他にも声が震える心理や原因はありそうですが、対策について解説していきます。
長く話すと声が震える対策(1)人前で誰を見て話すかを決める
皆さんは、人前で話す時、誰を見て話すか決めていますか?
あがり症の本やセミナーなどでも、どこを見ながら話すかは、大きなテーマとなっています。
色んな考えがあるので、どれが正解とは言えませんが、僕としては「微笑みベースな人」を見ながら話すのが理想だと思っています。
ある日、僕は住人の方の前で挨拶と説明をする機会があったんです。
30人くらいの前でした。
その中で、ニコニコしながら頷きながら聞いてくれる人がいたんです。
そして、その横に、険しい顔で眉間に皺を寄せ、むすっとした表情で聞いている人がいたんです。
話す内容が決まっていましたし、一応、手元に資料もありましたので、忘れてもそれを見ながら話せるという安心感はありました。
ところが、その険しい顔の人見ると、ちょっとドキっとしたのを覚えています。
ですので、その後は、ニコニコ聞いてくれている人を起点に、ちょっと目線を動かしたりしながら話して、事なきを得ました。
では、あなたが、人前で話す時に、「微笑みベースな人」をどう見つけるか?
それは前に出てみないと分からないこともあると思います。
ですので、これも練習が必要ですが、前に出たときに、全体を見渡して、怖い顔をしていない人を、話し始める前に見つけるんです。
あるいは、聴衆のメンバーが分かっている場合は、誰を見ながら話すかを予め決めておくんです。
これは時間がかかるかもしれませんが、大切なのは「誰を見ながら話すか」を決めるということです。
さすがに、スピーチが上手い人でも、怖い顔をして聞いてる人ばかりの前では、緊張も増すのではないでしょうか。
これが一つ目の対策です。
長く話すと声が震える対策(2)息継ぎをする場所を意識して話すクセをつける
緊張すると呼吸が浅くなることはよくあります。
これは、脳の扁桃体が関わっており、ここが感情と呼吸にかかわるんです。
緊張すると、呼吸が早く浅くなり、リラックスすると、ゆっくりと深い呼吸になる。
こういう経験はないでしょうか。
人前でなくても、焦るようなことがあると、息が早くなって苦しくなったりありますよね。
ということで、呼吸をいかにコントロールするかが、あがり症克服のカギでもあります。
今回は呼吸法は置いておいて、息継ぎの部分について解説します。
方法としては、「呼吸が浅くならないように、先に、息継ぎのタイミングを決めておく」ということです。
本読みでしたら、どこで息継ぎをするか、その部分に小さなチェックを入れておくのもいいでしょう。
何も見ずに話すなら、一言喋るごとに、息を吸う習慣をつけるんです。
これも、いきなり本番で実践しようとすると上手くいかなかったりするので、一人で出来るトレーニングとして、毎日取り組んでみて下さい。
複式呼吸も大事なんですが、その前に、息継ぎを意識してみることをおすすめします。
つなぎ言葉と言われる「え~、あの~、その~」といった言葉を発する代わりに息を吸うイメージです。
いかに、日頃から、息継ぎを意識して言葉を発するかがポイントです。
長く話すと声が震える対策として、2つ解説しました。
人前での緊張(あがり症)で一番多い悩みが「声が震える」
あくまで、僕の元にご相談いただきました中ではですが、人前での緊張、あがり症でお悩みの方からいただくお悩みで多いのが「声が震える」ということです。
何度も書いていますが、声が震えるようになった原因は、人によるでしょうし、特定できない場合もあります。
ですので、原因ばかりを知ろうとしても、余計に嫌なことを思い出してしまって、辛くなってしまったりもあります。
ですので、原因のことは忘れて、毎日出来るトレーニングを実践していただくことをおすすめします。
流れとしては、この4ステップです。
- あがり症、人前での緊張対策の方法を知る
- 一人で出来るトレーニングを毎日する
- 人前で練習がてら話す
- 本番のスピーチや挨拶
特に大事なのは、2つ目の「一人で出来るトレーニング」と「人前で練習がてら話す」ということです。
「人前で緊張しない方法3選「あがり症で話す声が震えるのを克服」」としてご紹介した「当たり前の状況に近づけるという方法」と考え方は同じです。
今回は、長く話すと声が震えるという症状で解説しましたが、他の症状でも、この4ステップが大事なのは変わりません。
人前で話すと
- 頭が真っ白になる
- 足が震える
- 息苦しい、息切れする、息が詰まる
- 体が震える
- 顔がひきつる
- 顔が赤くなる
- 言葉が出てこない
- 心臓バクバクで動悸がする
- 手が震える
- 泣きそうになる
- 吐き気がする
- 冷や汗が止まらない
症状は本当に様々です。
他の症状についても、今後解説していきます。
長く話すと声が震える Q&A
長く話すうちに声が震えてきた場合、止め方は?
もし、人前で話しているうちに、だんだん緊張がまして、声が震えてきた場合、その時の止め方について。
震え始めてしまったら、まずは大きく深呼吸をしましょう。
まずは呼吸です。
声が震えてる状況から、どうにかしようと慌てて上手くいったことは、僕にはありません。
とにかく深呼吸です。
そして、この記事を読んでいただいているということは、今後、学校のクラスや職場の人達といった人前で話す機会があるかもしれない方だと思います。
であれば、準備をしましょう。
準備というのは、メモです。
人が不安、恐怖を覚えるのは未知の状況です。
この先どうなるか分からない状況は、人を不安にさせます。
あなたがもし、この先「長く話すうちに声が震えてきたらどうしよう」という思いがある限り、ストレスは減りません。
ですので、最初からメモを持つと決めておくんです。
メモを持って話してはいけない場面はそうないと思います。
誰かがメモを持って前で話しをしていても、誰も何とも思わないと思います。
いざとなったら、メモを見ればいいと思っていれば、気持ちが楽になりますよ。
僕は以前、大勢の前でスピーチする時に、原稿を丸暗記したんですが、前に出たときに頭が真っ白になってしまいました。
暗記なんて当てになりません。
メモのほうがよほど当てになります。
声の震えの止め方としては、僕は深呼吸しか分かりません。
まずは、「震えたときにメモを見る」と決めておいて、メモの準備をすることをおすすめします。
長く話すと声が震えるとバレる?
長く話すと声が震える時、聞いてる人にバレるのかな?と思うと余計に緊張してしまうこともあるかもしれません。
長く話すと息苦しくなり、声が震えてくると、心理状態としては、意識が「自分ではなく、聞いてる人に」向かってしまいます。
声が震えてる人を見て、その声を聴いて、どう思うかは正直分かりません。
声が震えるのがバレるかも分かりません。
何も考えずに、とにかく今、自分が話すことや息継ぎのことを考えましょう。
気にしないようにするのは、まず無理です。
気にしないのではなく、気を別のところに向ければいいんです。
呼吸や息継ぎのことを考えてみましょう。
緊張してないのに声が震える場合は、本人が緊張してる自覚がないだけか、他に原因があるかのどちらかです。
以上です。