「友だち幻想(本)」で考える、友達との距離感と友達との付き合い方

「友だち幻想(本)」で考える、友達との距離感と友達との付き合い方

友達との距離感、付き合い方、そして友達の作り方。

学生さんはもちろんですが、社会人になってからも、悩みの一つになることも多いと思います。

数年前から何度か読んだ「友だち幻想」を元に、僕が考える、友だちとの関係について、動画でお話しています。

動画版はこちらです。

以下、ブログ版に続きますが、内容はほぼ同じです。

なお、友達というテーマについては、こちらにまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。

では、以下、ブログ版スタートです。

「友だち幻想(本)」で考える、友達との距離感と友達との付き合い方

今日のテーマは「「友だち幻想」で考える、友達との距離感と友達との付き合い方」です。

友だち幻想という本を元に、僕が考える友達との距離感、そして友達との付き合い方についてお話をしていきます。

なお、友だち幻想という本の情報に関しては、何箇所か引用していますので、引用元として貼っておきます。

【動画の中で紹介及び引用した本】

■友だち幻想 人と人の<つながり>を考える(菅野仁さん著:ちくまプリマー新書)
https://amzn.to/3mCX3ri

また、本の要約や書評といった内容ではありませんので、本について詳しく知りたい方は、ぜひ買って読んでみて下さい。

では本題です。

「友だち幻想」というタイトル。インパクトがありますよね。

この本は数年前に、僕が始めて読書会に参加した時に、他の参加者の方が紹介されていた本なんです。

そこで興味を持ってすぐに買って読んだのですが、あれから数年、何度か読んでいると、次第に僕の考え方が変わってきていることに気付いたこともあり、今回取り上げることにしました。

さて。

まずは書かれている大切なポイントをご紹介します。

・他者=自分以外の人間のこと
・他者の二重性=「脅威の源泉」と「生のあじわいの源泉」

ここが一つ目のポイントです。

自分以外を他者とし、その他者は二つのタイプがある。

それが「脅威の源泉」と「生のあじわいの源泉」ということです。

脅威の源泉とは、恐怖ですね。他者から言葉で傷つけられるかもしれません。それは傷つけようと意図して発した言葉かどうかは分かりませんが、いずれにしても、他者が脅威の存在となることはありえます。

もう一つの「生のあじわいの源泉」です。

他者から褒められることもあれば、嬉しい言葉をかけられることもあるでしょう。他者がいるから認めて欲しくて頑張れることもあると思います。喜びをもたらしてくれる「生のあじわいの源泉」ともなりえるということなんです。

友だちとの関係でも同じことが言えそうですよね。

時に友だちから傷つくことを言われたり、友達がいることで悩みが増えることもある一方で、友だちからの言葉で救われることもあるかもしれません。

どちらの源泉にもなりえるからこそ、一言で「友達はいらない」とか「友達は必要」と言えるものではないんだと思います。

では次です。

なぜ友達のことで悩むのかについても本には書かれていますが、ここでは今回の動画のテーマからはずれますので控えます。

次は核心です。

タイトルにもなっている「友だち幻想」とは、何が幻想なのか?

ここはとても大切な部分ですので、本の126ページから引用します。

「自分のことを百パーセント丸ごと受け入れてくれる人がこの世の中のどこかにいて、いつかきっと出会えるはずだ」という考えは、はっきり言って幻想です。

決してね、他者を疑え、不信感を持て、ということではありません。

そもそも他者である以上、価値観が完全に一致することはないわけです。まずはそれを受け入れることが大切だと書いているわけです。

相手のことを百パーセント理解することも出来ないし、相手に自分のことを百パーセント理解してもらることも出来ないということです。

著者の言葉を借りると、こう考えることは「絶望の終着点」ではなく「希望の出発点」だと言っているんです。

もう一ヶ所引用します。

親友にしても、恋人にしても、まるごとすべて受け入れてくれるわけではないんだけれども、自分のことをしっかり理解しようとしてくれている人と出会う-そういうレベルで、私たちは他者を求め、しっかりと向き合って関係を深めていけることが、現実世界で<生のあじわい>を深めていくためには必要なことなのです。

そう書かれています。

この「自分のことを理解しようとしてくれている人と出会う」というのは大きなポイントだと思います。

後ほど詳しく触れますね。

以上が、僕が思う友だち幻想で大切なこと。

相手のことを分かった気になると、「こうあるべきだ」とか「なぜこうしない」というストレスが生まれたりします。

自分がLINEをしたのに、なぜ返信が遅い。自分が誘ったのに、なぜ断るのか。なぜあの友達は、自分のことばかり話すのか。

相手の「なぜ」の答えは、自分には分からないんです。もしかしたら予想が当たることはあるかもしれませんが、分からないことだらけなんです。

そして、あなたの言葉を受け入れてくれるかも分からない。

そうです。分からないことだらけなんです。

でも、それでいいんです。そこから出発すればいいということです。

ぜひね、中学生、高校生、大学生といった学生さん、社会人の方も含めて、友だちや人との関わりについて学ぶことも多い一冊ですので、本で読んでいただけたらと思います。

ではここから、友だち幻想をふまえて、僕が考える「友達との距離感と友達との付き合い方」のお話です。

僕が考える「友達との距離感と友達との付き合い方」

もう少しお付き合い下さい。

僕は人間関係やメンタル面などのコーチとして、目標に向かうお手伝いをさせていただいております。カウンセリングとは違い、目標を決めてそこに向かうお手伝いがおもな役割なんですが、その中で、やはり人との関わりでのお悩みであったり、あるいは、友だちが欲しいけどできない、というお悩みがあったり、どちらにもお悩みが存在するわけです。

友だちがいるからこその悩み、そして、友だちがいないからこその悩みですね。

まず、僕から言いたいのはこれです。

・友達を作りましょうとか、友達は作らないでおきましょうとか、そういうことは言いません。

なぜなら、友達がいても不幸な人もいます、友達がいなくても幸せな人はいます。

であれば、僕から、「友達は必要、とか、友達は必要ないとか」、言えるはずもないんです。

まずこれが前提です。

では本題の、僕が考える「友達との距離感」についてです。

友達との距離感。

これに悩んでいる人も少なくないと思います。

これについては友だち幻想のことを思い出して考えて見ましょう。

「自分のことを理解しようとしてくれている人と出会う」

という言葉を引用しました。

僕が「友達」というテーマで考える時に、この「理解しようとしてくれている人」というのはとても大きなポイントだと思ううんです。

僕は友達との距離感は「自分が決めることが大事」だと思っています。

ではどうやって決めればいいか。そこは自分で軸を作っていくのがいいと思うんです。

ではどういう軸を候補にするかというと、「理解しようとしてくれている人」というのも一つかと思います。

逆に、自分が「相手のことを理解しようとしているか」も考慮してはどうでしょうか。

こういうことです。

相手はこちらのことを理解しようとしてくれている、興味を持って接してくれている

そして

自分も相手のことを理解しようとしていているし、興味を持っている

こういう関係であれば、距離が近づけば、心地よい時間を過ごせる可能性は高いのではないでしょうか。

逆に、お互い、理解しようともしないし興味もない。

そんな関係であれば、そもそも友達なのか?という疑問もあるかもしれませんが、皆さんはどうでしょうか。

今、LINEの友達の中に人を想像してみてください。

お互いどういう関係でしょうか。

こうやってね、どういう関係であれば、距離は近づけたいかなとか、距離は置きたいなとか、そういうことを考えるのって大事だと思います。

もしかしたら、よくよく考えてみたら、知り合いだけど、全然友達でもないなって人もいるかもしれません。

いずれにしても、相手のことを100パーセント理解することは出来ないわけです。

相手が、自分のことをどう思っているかは完全には分かりません。それでも、相手に興味を持って話をしたい、聞きたいと思える人というのは、あなたにとって大切な人なのではないでしょうか。

逆に、相手に興味もない、話を聞きたいとも思わないのであれば、友達とは言えないかもしれないですし、距離を置いても、何の問題もないのかもしれませんね。

このあたりの距離感は自分で考えて決めていくしかありません。

ぜひ、ご自身で、軸となるものを考えてみて下さい。

この軸に正解はありませんので、結局は自分で考えることが大切なわけです。

では最後にもう一つのテーマ「友達との付き合い方」についてです。

「友達との付き合い方」

友だち幻想の中から、他者の二重性=「脅威の源泉」と「生のあじわいの源泉」を引用しましたね。

友だちとの関係にも二重性がある。これは確かですよね。

僕も経験あります。

ということは、友だち付き合いによって、日々、脅威があったり生のあじわいがあったりするとも言えるわけです。

これがもしかしたら怖い部分かもしれないと思うんです。

自分の幸せ度が、友だち次第だとなると、ある日突然、脅威の源泉のみになってしまいかねないということです。

ですので、僕としてはこう考えたらどうかなと思うんです。

それが。

「友達付き合いは、あくまで自分が考える幸せの中の一部分に過ぎない」

これです。

日々、友達づきあいのことだけで、自分の中の幸せ度をはかるのではなく、他の要素にも幸せを見つけていくことが大切だと感じるんです。

僕の知り合いの方は、登山が趣味なんです。

ある日、その方になぜ登山が好きなんですか?と聞いたんです。僕は登山を全くしないものですから、興味があったんです。疲れるし、

そしたらその方は「山の花を見るのが好きなんだ」とおっしゃったんです。

それを聞いた時は、僕は別に花が好きなわけでもないので、「あ、そうなんですね」くらいな答えをしたと思います。何年か前のことなんで、はっきりは覚えていないんですが。

きっとね、その方は、山の花をみることに幸せを感じていたんです。

その方は、長年ボランティ活動をされている方なんで、多くの方と接する機会があります。

人間関係の中で、愚痴をこぼされることも何度もありました。

きっとね、さきほどの二重性、脅威と生のあじわい、どちらも感じられていたことと思います。

そこで大事なのが、その方は、人間関係の中だけに幸せを見出そうとしていたのではないということです。

山の花を観ることにも幸せを感じていたわけです。

「友達付き合いは、あくまで自分が考える幸せの中の一部分に過ぎない」

僕がそう言いたいのは、人生の中で友達が大事な時期もあるかもしれないけど、それ以外にも幸せなことはあるのではないかなということ、そして、人間関係以外の部分にも幸せを見つけれるようになると、メンタルって強くなりそうだなと思います。

「友達との付き合い方」というテーマの結論です。

無理に友達を作ることも、作らないことも考えなくてもいいのではないでしょうか。

友達がいなくても幸せ、友達がいても不幸。実際にそういう場合もあるでしょう。

友達という言葉に振り回されると疲れます。

最後に。

もし、今、友達のことで悩んでいたり、友達がいなくて悩んでいるなら、ちょっと休んでみてはどうでしょうか。

ちょっと休んで、備える時間にしてみてはどうでしょうか。

いつか、あなたが興味を持っていることに、同じように興味を持っている人と出会うかもしれません。

その日に向けて、あなたの興味の幅を広げる時間を作ってみてはどうでしょうか。

本を読んだり、趣味の時間を作ったり、全く知らない人ばかりのオンラインの会に参加してみたり。

幸せの尺度の全てを、友達との関係で埋めてしまわないこと。

それが今回の動画でお伝えしたかったことです。

本日は以上です。

もし良かったら、動画にて、高評価とチャンネル登録をお願い致します。

高評価が増えてきましたら、同じテーマでさらに深い内容で配信していきます。

コーチ、未知賢人でした。

では、また。