2人なら大丈夫だけど、3人以上の会話になると話せない、疲れる。
そんなことありませんか?
それには原因もありますし、対処法もあります。
私自身、激しいコミュ障でしたし、極度の人見知りの時期もあったので、お気持ちは分かります。
この記事の中でお伝えすることは大きく3つです。
- 初対面の3人以上の会話で疲れる原因2つ
- 3人以上の会話になると話せない時の対処法1つ
- 3人以上の会話で疲れる人に伝えたいこと
ぜひ最後まで読んでいただき、苦手意識を克服していっていただけたらと思います。
なお、今回は、初対面であっても、顔見知り、友達、職場の人、どんな場面、どんな相手であっても「3人以上の会話」という括りで解説します。
ご説明します。
3人以上の会話が疲れる2つの原因
2人での会話なら気楽に話せるのに、3人以上での会話となると、苦手意識が生まれるという人も多いです。
まずはその原因からみていきましょう。
今回は2つに絞ってご紹介します。
- 3人の共通点探しが大変だから
- それぞれが会話のポジションを模索するから
3人の共通点探しが大変だから
2人での会話であれば、内容としては「報告、悩み相談、愚痴など」、1対1ですから、どんな話題でもいいわけです。
もちろん、相手が何に関心があるかにもよりますが、基本はお互いが好きなことを話すような雑談であれば、気を使うのは相手だけです。
共通の話題ではなくても、「ちょっと聞いてよ」という感じで、一方的に話しを聞いてもらったり聞いたりということも珍しくないと思います。
ところが、3人以上の会話となるとそうはいきません。
時々、3人でいるのに2人で話す人もいますが、残された1人はその話題を知らないこともあり、そうなると、会話に入りようがなかったりします。
3人以上の会話で疲れる原因の一つは、共通の話題選びを考えようとするからです。
あなたからみて、相手の2人。
その2人が共通して知っている話題、興味がある話題を考えながら話すことも多いため、疲れるということもありそうです。
2人での会話よりも、考えないといけない、気を使わないといけないことが増えるわけですから、疲れるのも当然かもしれません。
それぞれが会話のポジションを模索するから
会話ですから、誰かが話し、誰かが聞く。これが基本です。
2人でも3人以上でも同じです。
2人での会話であれば、相手が話し終わったら、あなたがすることは
- 自分が話す
- 相手に質問する
のどちらかです。
ところが3人以上の会話であれば、誰かが話し終わったら、あなたがすることは
- 自分が話す
- 誰かに質問する
- 黙っておく
となり、黙って会話の続きを待つという選択肢が生まれます。
そして、あなたが黙っていると、他の人が話し出したり、誰かに質問したりして会話は続いていきます。
そこで考えるんです。
「自分のことを話そうかな、質問しようかな、様子をみて黙っていようかな。」
さらには、ちょっと話し過ぎたりすると「話過ぎなのでちょっと黙っておこうかな」と。
それぞれがどこまで、会話に気を配っているかは分かりませんが、それぞれが、自分のポジション(聞き役、質問多めのMC役、話しや話題提供役など)を模索していることも珍しくありません。
会話の内容よりも、こうやって、自分の立ち位置を決めかねて、模索して、疲れることもあるのではないでしょうか。
今回は「3人以上の会話が疲れる原因」として2つご紹介しました。
- 3人の共通点探しが大変だから
- それぞれが会話のポジションを模索するから
では、現状の悩みを「3人以上の会話が疲れる、上手く話せない」として、対処法を考えていきます。
3人以上で話せない時の目標の決め方
「3人以上の会話が疲れる、上手く話せない」
この悩みの状況ですと、何をすればいいかがはっきりしません。
ですので、私がいつも言っているように、小さな目標を決めていく必要があります。
目標を具体的にすることで、行動も明確になっていきます。
目標は「3人以上での会話に苦痛を感じない」
目標、つまり「どうなりたい?」というのは、人によって違うはずです。
- 会話をリードしたい、取り仕切りたい
- 聞き役より自分のことを多く話したい
- みんなが楽しんでくれてたらそれでいい
- 疲れずに楽しめたらそれでいい
- 話しを聞くことを楽しみたい
「3人以上の会話が疲れる、上手く話せない」
という悩みだとしても、どうなりたいかが違うわけですから、目標も違うわけです。
ここでは、次のような目標を設定するとします。
この記事をご覧いただいている人は、3人以上の会話が疲れる現状だと思います。
今から、会話をリードしましょう、自分で会話をコントロールしましょうといっても、いきなりは難しいです。
だから、小さな目標から始めましょう。
疲れない程度に3人以上の会話を楽しむところから始めるんです。
では、その目標の場合の対処法です。
3人以上で話せない対処法1選
結論からです。
解説します。
3人での会話といっても、職場、学校、家庭、ママ友など、様々な場面がありますよね。
そして、メンバーもいつも通りの3人ということもあれば、新しいメンバーが加わった3人かもしれませんし、初対面の人ばかりの3人かもしれません。
相手のあることなので、必ず会話が盛り上がるかも分かりません。
ですので、あなたが「3人以上の会話は、全員が楽しめないといけない」とか「黙る人がいてはいけない」とか考える必要はありません。
あなたはあなたのことだけを、まずは考えてみて下さい。
何を考えるか?
それが「柔軟に、どのポジションでも取れるようになる」ことなんです。
今回は2つのポジションを解説します。
この2つだけでも意識して続ていけば、疲れることも減るはずです。
- 基本聞き役、時々質問と自分の話し
- MC的役割で話題を振る
この2つです。
私が普段意識しているのは、基本はこの2つだけです。
もちろん、場面によってはまた違ったスタンスを取ることもありますが、基本は2つです。
それだけで、気持ちはすごく楽なんです。
解説します。
3人の中で「基本聞き役、時々質問と自分の話し」
基本スタンスはこれで大丈夫です。
話している人を見ながら、相槌を打ったり、頷いたりしながら、相手の感情に合わせて表情を少し変えながら、一生懸命聞き役に徹します。
誰かが話し終わったら、質問できたら質問を。
タイミングが合わなかったら、次の人の話しをじっくり聞く。
これだけです。
ただ、ここで不安があるかもしれません。
- 自分だけ黙って無口だと空気が悪くならないかな?
- 楽しくなさそうと思われないかな?
- 気の利いたことを話さないといけないのかな?
こういう不安があると、会話を楽しめないですし、疲れる原因にもなってしまいます。
もし、「あんまり話さないの?楽しくない?」みたいな質問をされたら「楽しいよ、聞いてるほうが楽しいだけ!」と言えばいいだけです。
- 基本は聞き役(聞き方は、相槌、頷き、豊かな表情)
- 時々質問する
- 時々自分の話しをする
自信を持って、このスタンスを貫けばいいんです。
沈黙がおきても気にすることはありません。
あなたのせいではありません。もちろん、他の2人のせいでもありません。
会話が絶対弾むなんてことはありえません。
同じ3人のメンバーの会話でも、話が弾むこともあるし、全く盛り上がらないこともあるはずです。
私はいつもこう考えています。
- 会話が盛り上がらないこともある
- 沈黙が生まれることもある
- 楽しくない雑談もある
ですので、どんな会話になっても苦痛はありません。
もし、さらに自信をつけたいのであれば、質問力、話す力、聞く力を学んで下さい。
このブログの中でも、解説していますので、参考にして下さい。
また、質問力のテキストやコミュニケーションコーチングも提供していますので、良かったら活用して下さい。
3人の中で「MC的役割で話題を振る」
「柔軟に、どのポジションでも取れるようになる」
もう一つのポジションについて。
それは、MC的役割です。
これは質問力が必要ですが、別に難しくありません。
3人での会話の際に、この役割を担えるようになると、会話に疲れることも大幅に減るはずです。
考え方としては、まずは、相手の2人が何に興味、関心があるかを考慮します。
それを踏まえて、2人それぞれに質問をして、話しをしてもらうわけです。
一人が話したら、もう一人に質問してみる。
Aさん「そういえば、昨日映画を見てきて~。(省略)」
一通り、映画を見てきたAさんのお話が終わったとしましょう。
あなた「Bさんは映画見に行ったりするの?」
話題になっていることを、話していないBさんに話を振るだけです。
Bさんが話したら、次はAさんに振る。
それだけです。
そうやって、満遍なく話してる状況を作っていきます。
- 質問して話しを引き出す
- じっくり話しを聞く
- 時々自分のことも話す
気を付けるのはこれくらいです。
このMC的役割になるメリットは、2人があまり率先して話さない人だとしても、質問から会話を始めることが出来るんです。
以上2つのポジションを意識して会話をしていけば、3人以上の会話で疲れることも減っていくはずです。
3人以上の会話で疲れる人に伝えたいこと
最後に、これだけはお伝えしたいということがあります。
2人の会話でも3人以上の会話であってもですが、「完璧はない」ということです。
これだけは覚えておいて下さい。
3人以上の会話で
- 誰が相手でも「絶対に会話が盛り上がる」なんてことはありません
- 誰が相手でも「絶対に会話が続く」なんてこともありません
- 誰が相手でも「絶対に全員が満足する楽しい会になる」なんてありえません
「こうすれば雑談が上手くいきます」といったアドバイスを見かけますが、絶対なんてものはありません。
私は人見知りしませんが、だからといって、誰とでも会話が続くわけでもなく、誰とでも会話が盛り上がるわけでもなく、緊張しないわけでもありません。
それを受け入れているから、気持ちが楽なんです。
目指すのは「完璧」ではなく「柔軟」であってほしいのです。
それが、気持ちを楽に生きるコツです。
「柔軟に、どのポジションでも取れるようになる」
それを今回の結論にしました。
- 話すばかりではなく
- 聞くばかりではなく
- 質問ばかりではなく
相手により、場面により、自分のポジションを柔軟に変えるです。
上手く話せた日、上手く聞けた日、上手く質問出来た日。
色んな日があると思います。
だって完璧はないんですから、あとは試行錯誤するだけです。
3人以上の会話で疲れる原因と対処法 まとめ
3人以上の会話が疲れる原因2つ。
・3人の共通点探しが大変だから
・それぞれが会話のポジションを模索するから
対処法はこちら。
「柔軟に、どのポジションでも取れるようになる」
・時々質問で基本聞き役で時々話す
・MC的役割で話題を振る
この2つのポジションを意識する。
覚えておいて欲しいこと。
目指すのは「完璧」ではなく「柔軟」。
会話に完璧はありません。
以上です。
参考にしていただけたらと思います。
今回は「3人以上での会話に苦痛を感じない」を目標にしましたが、別の目標でもまた解説します。
- 3人でいるのに2人で話す人達に困ることがある
- 3人だと会話に入れないので、自分も会話に入りたい
人それぞれ、困っていることがあったり、どうなりたいかも人それぞれです。
どうなりたいかによって、課題も違ってきます。
悩みも目標もやることも、分解したり絞ったりしながら、「何をすればいいか」「どう考えればいいか」を明確にすることが大切です。
そうやって課題を小さくし、目標を小さくし、日々行動を変えていくことがポイントです。
3人以上の会話 Q&A
- 3人以上で話せないのはhspですか?
- HSPかどうかは分かりません。結びつけて考えないほうがいいと思います。なぜなら、3人以上の会話を苦手とする人もいれば、2人きりの会話だと話すことがないという悩みを持っている人もいます。3人以上で話せない、黙ってしまうのは、何か原因があるかもしれませんが、私の経験では、克服していけると思っています。
- 3人でいるのに2人で話す心理って何ですか?
- 3人で話している時に、2人で話を始める人もいます。理由は分かりません。話したいことがあったんでしょう。場面にもよると思いますよ。例えば3人でご飯を食べに行って、そこで2人しか分からない会話を始めることは、さすがに多くないと思います。一方で、ワラワラと10人くらいが立ち話しをしている状況で、3人で話している時に、2人でしか分からない会話を始めることは珍しくない気もします。残された一人は、「自分には関係ないな」と思ったら、その場から離れることが出来ますからね。ポイントは、残された一人の居場所がどこかにあるかどうかだと思います。
3人以上の会話 関連ページ
3人の会話、4人以上の会話を楽しいものとするために、こちらの関連ページも読み進めて下さい。
3人以上より2人で話すのが苦手な方へ
3人以上になると、話に入れない、無口になる、という方がいる一方で、その逆のケースもあります。
大勢の会話なら大丈夫だけど、2人きりになると話すことがないというお悩みです。
2人になると、自分は話すか聞くかのどちらかになりますから、相手が自分から話すタイプの人でなければ、当然沈黙が生まれることでしょう。
2人で話すのが苦手、会話が続かないという場合はこちらを参考にして下さい。
2人きりの会話のコツと、3人以上の会話のコツはまた違う気がします。
2人で話すのが苦手な方はこちらを参考にして下さい。
友達と会っても人といても話すことがない方へ
話すことがない場合、実は、どこで躓いているかは人によります。
話す話題が全く頭にも浮かばないのか、浮かぶけど言葉にするのが苦手なのか、言葉にも出来そうだけど、これを話していいのかなと考えすぎて、会話に出せないのか。
そうやって分解してみると、自分の会話の苦手な部分が見えてきます。
そこが見えてきたら、次は行動を変える段階です。
話すことがない、会話が続かない、という漠然とした悩みの段階から次のステップに行くには、まずは、悩みを分解することから始めましょう。
初対面の会話が続かない方はこちら
初対面の会話が苦手な人も少なくありません。
初対面で盛り上がる鉄板ネタみたいなのもありそうですが、個人的には、そういうのは、きっかけになることはあっても、盛り上がる話題ではないと思っています。
例えば「天気」や「出身地」などがそうですね。
極端な話し、どこに住んでるか?という点では、恐らく自分も相手も「日本」だと思います
日本に住んでるという共通点が見つかりましたが、それで盛り上がるかというと、それはないですよね。
なぜなら、共通点といっても、ものすごく浅いからです。
住んでいる場所での深い共通点となると、もっと狭い地域、例えば、「同じく東京に住んでる」なら少し深くなります。
さらに「世田谷区」とかもっと近くなると、共通点も深くなっていきます。
このように、共通点には深さがあり、さらには時間軸もあります。
共通点はあくまで「点」です。
その点から、また別の共通点を見つけるきっかけにするんです。
以上です。