否定的なことばかり言う人の末路【心理と対処法】親も上司も

上司が否定ばかり「やる気削いでくるパワハラと3つの対処法」

否定ばかりする人の末路のこと。動画版がおすすめ。

否定ばかりしてくる上司、やる気を削いでくる人。近くにいませんか?

今日は、そういうすぐに否定してくる人の「心理と対処法」について

自分の発言や自分のことを、褒めてくれたり認めてくれたりすると、嬉しくなったりやる気が出たりということもあります。

逆に、自分の発言や自分自身を否定されることがあると、やる気を削がれたり、テンションが下がったり、あまりにも否定されることが続くと、精神的に病んでしまうこともありえます。

今日は「否定ばかりしてくる人」の心理と対処法をご紹介します。

目指すところは2つ。

  • 出来るだけ、周りの人から否定をされないようにすること
  • 否定されることによるストレスを減らすこと

そこを目標にしてみます。

今回は「上司」を例に挙げていますが、先輩であれ家族や友達であれ、対処法は同じです。

では、本題です。

否定的なことばかり言う上司の「心理と対処法」

会話の中で、自分が発言したことを否定されて、嬉しい人はいないと思います。

例えば、部下から上司への提案。

「私はAという案でいこうと思います。」それに対して「いやいや、それは無理。そんなの上手くいくはずがないよ。」といった具合です。これは発言内容への否定です。

さらに上司の話は続きます。

「だいたい、いつもお前の持ってくる案は、ずれてるんだよ。センスがないんだよ。本気で仕事やってんの?使えないやつだなあ。」

これは、もう人格否定です。

実際に僕が会社員時代に言われたことがある一例ですが、こういう否定の言葉というのは、あらゆる場面で遭遇します。

僕の場合でしたら、家庭の中、友達関係の中、顔見知りでの雑談の中など、様々な場面で、発言を否定されることはありました。

否定されて嬉しいことは何もありませんでしたが、そもそも。

なぜ、人の意見や人格を否定するのでしょうか。

否定してくる上司の心理5つ

否定してくる上司の心理を5つ挙げます。

承認欲求を満たしたいから「否定する」

一つ目。承認欲求を満たしたい。

認められたいという欲求です。

相手の意見を否定するということは、「相手は間違っている、自分は正しい」と言っているようなものです。

つまり、相手を下げ、自分を高める。それで優越感に浸り、自分は価値がある人間だと思いたい。という心理です。

嫉妬してるから「否定する」

二つ目。嫉妬。

相手のアイデアが自分では思いつかないようなことだったり、自分は出来ないことを相手がしようとしていることに対して、否定する心理です。認めたくないから、誰かの挑戦に嫉妬して、否定的な意見を言う場合があります。

相手への嫌悪感から「否定する」

三つ目。相手への嫌悪感。

単純に部下のことが苦手、嫌いという場合。相手の言うことが何かと気に食わない。だから否定するという心理です。

ストレスや疲れが溜まっているから「否定する」

四つ目。ストレスや疲れが溜まっている。

これは八つ当たりです。自分があまりにもしんどい状況の場合、相手は誰でもいいから、否定したい、攻撃したい、という心理です。

その他の理由で「否定する」

五つ目。その他。

挙げた4つ以外の心理です。

実はこの「その他」というのが重要なポイントです。

実際に人の意見や人格を否定する上司というのは、先ほどの4つの中の一つの心理が関わっている場合もあれば、複数の心理が影響していることもあります。

例えば「部下のことが嫌いで、嫉妬している場合」だったり、「嫉妬もあるし、承認欲求を満たしたい場合」もあるでしょう。

あるいは、この4つ以外の心理ということもありえます。

つまり、ここで紹介した心理はあくまで、すべて憶測です。部下を否定する上司の、実際の心理は分かりません。

いくら考えても分かることはないでしょう。

人の心理というのは、そんな簡単なものではないと思うんです。

「否定する人はこういう心理なんだろうな」と憶測で止めておくのがいいでしょう。

「なぜ、あの人は否定してくるんだろう。嫉妬かな?疲れてるのかな?何かあったのかな?」

これ以上、あれこれ想像しても、きっと分からないからです。憶測の域を超えることはありません。

今回ご紹介した、否定する人の心理は、「こういう心理なのかも」という参考程度にしていただけたらと思います。

そこで、ここからは対処法です。

否定してくる上司の対処法3つ

最初に言いました。目指すところは2つ。

  • 出来るだけ、周りの人から否定をされないようにすること
  • 否定されることによるストレスを減らすこと

この2つを目指すための方法として、3つご提案します。

出来るだけ、と言った通り、絶対に誰からも否定されないようにすることは、人と関わり続ける以上、それは無理です。

完全には無理ですが、可能性を減らすことは出来ます。

また、否定されたことがあっても、そのストレスを減らすことはできます。

では3つの方法です。

  1. 否定しがちな上司と距離を置く
  2. 距離を置けないなら可能性を減らす
  3. 否定されたら「今、否定したいんだ」と受け入れる

順番に解説します。

否定する上司の対処法一つ目:否定しがちな上司とは距離を置く

これが可能なら、距離を置くに越したことはありません。

何かにつけて否定されると、どうしてもネガティブな影響を受けてしまいかねません。

何か自分が意見や考えを言った時に、「え~、そうかな~?」、「いやいや、違う気がするけど」、「うーん、無理だと思うけど」、「なんだかピンとこないけど」、といった、否定的な言葉をかけられると、それだけでやる気がなくなったり、気分が悪くなったり、敵意を感じたりすることもあるでしょう。

一番は、そういう否定しがちな人、否定的なことばかり言う人とは、関わらないに越したことはありません。

ただ、それが出来たら苦労しません。

以前、「機嫌が悪い人は疲れる!仕事辞めたいほど不機嫌な人は気にしない」という記事を書きしましたが、それと同じです。

機嫌が悪い人、否定してくる人、価値観が合わない人。

距離を置けないから苦労するんだと思います。

会社の先輩や上司といった場合のように、否定してくる人と、距離を置けない関係の場合にどうするか?

では二つ目です。

否定する上司の対処法二つ目:距離を置けないなら可能性を減らす

否定してくる上司。といっても、何に対して否定してくるか、また、否定してくる頻度は人によります。

どんな意見を言っても否定してくる上司もいれば、発言の何かに引っかかった時に否定してくる上司もいれば、全面的に意見も人格も否定してくる人もいます。

否定してくるけど距離を置けないその人が、どういう時に否定してくるか、考えてみましょう。

  • あなたが何か意見を言った時
  • あなたが何か感想を言った時
  • あなたがアイデアを出したとき
  • あなたが夢やヴィジョンを語ったとき
  • あなたが仕事の報告をした時
  • あなたが何か行動した時

どういう時に否定してくるかが、ある程度はっきりしているなら、それを減らす、あるいは、なくすことで、否定される可能性を減らすことが出来ます。

例えば僕の場合でしたら、数年前、新しい仕事を始めようとしていた頃に、ボランティア活動でお世話になっている2人に、ちらっとそのことを話したんです。

別に相談するつもりでもなく、軽い報告のつもりだったんですが、二人とも、これは別々のタイミングで、1対1の時に、ほぼ同じような否定が返って来ました。「まあ、簡単にはいかないと思うけど」と。

僕は、驚きましたし、気分も悪かったですし、なぜそんな否定するんだろうとも思いました。

2人はそれ以降も付き合いがある方です。距離を置けない関係です。

ただ、僕はその2人には、自分のヴィジョンや目標などを話すことはもう一切していません。

否定される可能性が高いからです。

会話をしない、無視するわけでもありません。ただ、話す内容を選んでいるというだけです。

否定される可能性のあることは言わない、ということです。

これが二つ目です。

ただ、これは可能性を減らすだけです。

仕事の報告や、こちらから何かを言ったことに対してではなく、ちょっとした仕事の内容や、家庭内での出来事について、否定してくる人もいます。

その否定を完全に防ぐことは困難です。

そこで三つ目。

否定する上司の対処法三つ目:「今、否定したいんだ」と受け入れる

否定する人と距離を置くことも無理。

さらに、否定される可能性を減らすにも限度があって、やっぱり否定されることもある。

そうなってくると、最後は「否定によるストレスをいかに減らすか」が課題になります。

ここの部分は、不機嫌な人の対処法と考え方は同じです。

「今、否定したいんだ」と受け入れましょう。

先ほど、否定する人の心理をご紹介しました。承認欲求を満たしたい、嫉妬、相手への嫌悪感、ストレス、疲れ、その他。何らかの心理があって、あなたのことを否定してくるのでしょう。

ただ、これはいくら考えても正解は分かりません。もしかしたら、否定してくる本人でさえも、なぜかを説明できないかもしれません。

否定されたら、何かその人の心理が分かりそうだとしても、それ以上、あれこれ想像せずに「否定したいんだ」という事実だけを受け入れて、それで終わりにしましょう。

否定されることによる悪影響というのは、大きく2つに分かれます。

「否定されている瞬間」と「否定された後の時間」です。

例えばです。

親や会社の上司からの否定の場合は、距離を取ることも難しい。否定される可能性を減らすことも難しい場合もあると思います。

そうなってきたら、ある程度の否定を受けることは避けることが出来ません。

上司からでしたら「だから、いつもお前はダメなんだ。」といった否定。

親からでしたら「なんで、そんなことが出来ないの?」といった否定。

こういった「否定の言葉を受けている時」は、腹が立ったり落ち込んだりストレスを感じることでしょう。

問題はその後です。

否定の言葉を浴びている時間は、ケースバイケースかと思います。

1分、3分、5分ほどかもしれませんし、10分かも30分かもしれませんが、否定の言葉を浴びている時は、ストレスを感じることでしょう。
その後です。

否定された後に、こういう感情を引きずってしまうことはないでしょうか。

  • なぜそんなこと言われないといけないか?
  • あなたに人を否定する資格はあるのか?自分は出来てるのか?
  • なぜそんなに、人の否定ばかりするんだろう?
  • この人の否定ばかりする性格を変えることは出来ないだろうか?

こういうことを考え続けてしまうと、実際に否定の言葉を浴びている時と同じように、ストレスを感じ続けることになります。あるいは、時を置いて、ストレスを再生産することもあります。

マインドフルネスと逆の状態です。

「否定の言葉を受けている時」はきっと苦痛を感じることでしょう。

大切なのは、その後です。

「今、否定したいんだ」

それで終わりにして、あれこれ想像して引きずらないこと。これがストレスを減らす方法です。

もちろん、これを1日ですぐに出来るかというと、それは個人差があると思います。

ですので、練習として繰り返すんです。

否定の言葉が飛んできたら、「否定したいんだ」で終わり。

ぜひ、否定の言葉が飛んでくるたびにやってみて下さい。

「否定したいんだ」で終わりにして、あなたは次の行動に移りましょう。

会社でしたら仕事の続きをする、プライベートな時間でしたら、美味しいものを食べる、散歩にいく、映画を観る、本を読む。何でもいいです。

自分の大切な時間を、否定されている時間だけでなく、その後のあれこれ考える時間にまで奪われないように、今を大切にしたいところですね。

マウントを取る人の対策と対処法4選もあわせて参考にして下さい。

以上です。

ここまでで、

  • 人を否定する人の心理を5つ
  • 人を否定する人の対処法として3つ

をご紹介しました。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

最後に。

人を否定する人は存在します。そして、僕もその一人です。

僕は過去に、人の意見を否定したことがあります。自分の子供の考えを否定したことがあります。自分の部下を否定したこともあります。

そして、今もこれからも、自分と違う考えを言った人に対して、否定的な意見を言ってしまうこともあるかもしれません。

絶対に、誰も、誰の意見も否定しないとは断言できません。

なぜなら、先ほどの否定する人の心理というのは、僕の中にいつ生まれてもおかしくないことばかりだからです。

だからこそ、僕は次の言葉を自分の「聞き方の軸」として、いつも心に留めておくよう心がけています。

「否定、反論、アドバイスせずに、最後まで話を聞く」

まずは自分から。否定しない人になるために何が出来るか。

それを考えてみるきっかけにもしていただけたら、嬉しいです。

自分が否定しない人になることで、周りに否定する人が減っていく気がするんです。これは僕の希望的観測でもあります。

本日は以上です。

最後に。

このブログは「仕事を辞めたい」と言う人も向けの内容です。

上司から否定ばかりされていては、もう退職したいと思うこともあるかもしれません。

ダメ出ししかしない、否定しかしない、やる気を削いでくる、心を折る上司。

ここまできたら、もうパワハラですよね。

きっと誰でもだと思いますが、否定されるとやる気がなくなることもあるのではないでしょうか。

とはいえ、厄介な上司はどこの会社にいても不思議ではありません。

ですので、仕事辞めたい時にすぐに「転職したい!」と決めてしまう前に、自分と向き合うことも大切です。

前向きな転職ならいいですが、人間関係で嫌な人がいるたびに転職をしていては、癖がついてしまいかねません。

私は6回も転職を繰り返しましたが、今思うと、もっと自分と向き合っていればと後悔している部分もあります。

自分の強みや長所を棚卸したり、転職したいと思ったら、まずは転職エージェントのような人材紹介サービスで相談をしてみるのも一つでしょう。

無料で転職の相談が出来るのはとてもありがたいことです。

せっかく利用できるサービスもたくさんあるわけですから、まずは、転職や働き方についても知識を得ることをおすすめします。