仕事で上司に部下に、先輩に後輩に、取引先の担当者に、言いたいことが言えない!
親にも子にも言えない!
我慢することが悪いとは言いません。
何でも思ったことを言いましょうとも言いません。
ただ、「本当は言いたいことがあるんだけど、言わないでおこう」と思っているなら、それは変えたほうが、精神的に楽になれることもあるでしょうね。
ストレスを溜めると爆発しかねません。
改善方法は5つ。
- 言いたいことを言うと結論が出るというメリットを知る
- 誰にでも言いたいことが言えると思わない
- 自分に自信をつける/自己肯定感を高める
- 毎日小さくてもいいから一つでも言いたいことを言う
- 自分の思いをノートに書き出す(ジャーナリング等)
こんな方におすすめの内容です。
- 職場で言いたいことが言えない
- 好きな人に言いたいことが言えない
- 親や子に言いたいことが言えない
自分の中で言いたいことが溜まりすぎると爆発することもあります。
放出する方法を身につけましょう。
ではスタートです。
言いたいことが言えない原因
言いたいことが言えないといっても、誰が相手でも、どんな場所でもというわけではないかもしれません。
- 仲の良い友達になら言えるけど、親には言えない
- 会社の上司になら言えなるけど、部下には言えない
- 好きな人には言えないけど、どうでもいい人のは言える
少なからず、相手によるものはあることでしょう。
では、なぜ、言いたいことが言えないのでしょうか?
育ってきた環境の中で自己主張してはいけないという潜在意識が根付いてる
子供の頃から親にどのような声をかけられたかは、大人になってからも影響が出ることがあります。
意識していなくても、潜在意識の中に定着していることもあります。
親が言うことは絶対で反論は許されないという環境で育っていくと、「自分の意見は言うべきではない、それが大事」という価値観が生まれたのかもしれません。
言いたいことを言って失敗した経験がある
過去に、仕事や家族や友達との関係の中で、思わず言いたいことを言ったところ、それが大きなトラブルに発展してしまった経験があると、その影響が出てしまうこともあるでしょう。
自分が黙っていれば良かったのに、自分さえ何も言わなければあんなことにならなかったのに。
そういう経験があったのかもしれません。
自分の言葉に自信がない
元々口下手で、自分の言葉に自信がないのかもしれません。
言いたいことはあるけど、これは正しいのか?この発言がそもそも的を得ていないのであれば、言わないほうがいいのではと思うと、ブレーキがかかります。
もしかすると、自分の言葉だけでなく、自分自身に自信がない可能性もあります。
嫌われたくない、もめたくない
恋人の関係でしたら、言いたいことを言うと、喧嘩になることがあります。
言わないほうが、お互いのタメと考えて、黙っておくことを選ぶこともあるでしょう。
言いたいことが言えないままだとストレスで爆発することもあり
言いたいことは何でしょうか?
- 相手への不満でしょうか?
- 相手への好意の気持ちでしょうか?
- 相手への要求でしょうか?
- 相手への感謝の気持ちでしょうか?
言いたいことが言えないといっても、その内容は千差万別です。
それを言うと相手が喜ぶであろうことかもしれませんし、相手が嫌な気持ちになることかもしれません。
いずれにしても、言わないままだと、あなたの中に「その言葉」が残ったままになります。
それは少なからずストレスになることでしょう。
言いたいことが言えなかったことだけでなく、自分自身に対して自己嫌悪に陥る危険性もあります。
その場で言えなかったストレスを引きずりだすと、常にストレスを浴びている状況にもなりえます。
貯めておくのは、体にも心にもいいことはありません。
不満が爆発してしまって、取り返しがつかなくなることもあります。
言いたいことは、出来るだけ吐き出すほうがいいでしょうね。
言いたいことが言えないを克服する方法
言いたいことは吐き出したほうがいい、それは分かっていても出来ないから困っている。
ということであれば、ここで上げる対策をおすすめします。
言いたいことを言うと結論が出るというメリットを知る
言いたいことを言うと、相手がどう反応するかは分かりません。
例えば、どうしても上司に言いたいことがあるとしましょう。
上司のやり方に納得がいかない。その方法だとチームは分裂するし、成績も落ちる一方だ。
あなたの主張がこういう内容だったとしましょう。
下手したら、上司は怒ってしまうかもしれません。あなたとの関係がギクシャクしてしまうかもしれません。
上手くいけば、上司がやり方を変えてくれるかもしれません。
それは「言ってみないと分からない」ということなんです。
このメリットはとんでもなく大きいです。
その結論を元に、次の行動に移せます。
気をつけないといけないのは、言い方です。
「アイメッセージ」を使うのも一つです。
相手を主語にするのではなく、自分を主語にする伝え方です。
伝え方にも気をつけて言いたいこと言ったなら、後は相手がどういう態度を示すか、どういう言葉を返してくるかです。
ボールは相手にあるわけです。あとは待ちましょう。
言わないまま過ごすと、何も進みません。
結論を出せるメリットは成長のためにはとんでもなく大きいことを、まずは知っておきましょう。
誰にでも言いたいことを言えると思わない
何でもかんでも、言いたいことを言えばいいということではありません。
相手によっては、「言わないでおく」という選択もありでしょう。
その場合は、「言いたいけど言えない」でなく、自分で腑に落ちるように、「言わないでおくほうがいい」と言ってあげましょう。
そして、その理由も明確にしておけば、納得することが出来るのではないでしょうか。
自分に自信をつける/自己肯定感を高める
言いたいこが言えない時は、自分に自信がないからかもしれません。あるいは、自己肯定感が低いのかもしれません。
もし、「これを言ったらどう思われるだろう」という思いが浮かぶなら、自信をつけることもおすすめします。
人見知りしがちな方は、こういうタイプの方も多いです。
では、どうやって自分に自信をつけるのか?
それは、次の小さな成功体験を積み上げることが良いでしょう。
毎日小さくてもいいから一つでも言いたいことを言う
自信を一瞬でつけることはまず無理です。
地道な成功体験の積み重ねが、気づいたら自信に繋がっているということはよくあります。
言いたいことといっても、大きなことから小さなことまで様々です。
いきなり大それたことは言えないかもしれませんが、小さなお願いごとなら言えるのではないでしょうか。
小さなことでいいんです。
言いたいと思った小さなことを言う。それだけです。
最初は「自分から挨拶する」でもいいんです。これでも一歩です。
次は「名前をつけて挨拶する」に進みましょう。
「おはようございます」から「○○さん、おはようございます」に進化です。
その次は「○○さん、おはようございます。今日は天気悪そうですね。」といった一言を添える。
そうやっても、自分からの言葉を増やしていくんです。
それを繰り返していきましょう。
そのうちに、自分が言いたいことも、すらっと出てくるようになってくるかもしれません。
自分の思いをノートに書き出す(ジャーナリング等)
自分の思いを口にする前に、普段頭の中にあることを、紙に書き出す習慣をつけてみましょう。
ジャーナリングでもいいですし、普通の日記でもいいです。
個人的には、ジャーナリングがおすすめです。書く瞑想とも言われていますが、頭の中を整理できるんです。
書き出した中に、自分が言いたいことが言えない理由が浮かんでくるかもしれませんし、本当は別の言いたいことがあることに気づくかもしれません。
頭の中に留めることは避けましょう。
紙にでもいいので、まずは頭の中から取り出してみましょう。
言葉にする前に文字にする。
それを繰り返すことで、表現力もついてきます。そして、伝え方に自信を持つことが出来たら、言いたいことも言えるようになるかもしれません。
言いたいことを「どう伝えるか」が大切
今回は、「言いたいことが言えない」をテーマにしました。
コミュ力が高い人は、言いたいことをただ言うのではなく、自分の想いを丁寧に伝えます。
どのように伝えるかは今回は触れていませんが、ぜひ伝え方も学んでいただけたらと思います。
また、何でも話せるようになるための人間関係の築き方もそうです。
言いたいことが言えないのは、もしかしたら、人との距離感に苦手意識があるのかもしれません。
ただ単に、自分の思いだけを人のぶつけるだけでは、時に言葉が暴力的になってしまうこともあるでしょう。
「どうすれば相手に自分の想いが伝わるか?」
それを真剣に考えてみることをおすすめします。
例えば、奥さんがご主人に言いたいがあって、こんなことを言ったとしましょう。
「いつも、洗濯物は洗濯カゴに入れてっていってるでしょ!」
ご主人はそんな言われ方したらどうでしょうか?
きっと、反論するか、ムっとするか、無口になるか、拗ねるかあたりでしょう。
奥さんからしたら、洗濯物が洗濯カゴに入っていればいいわけです。別に、言葉でご主人を追い詰めたいわけではないのであれば、言い方を変えたほういいですよね。
「洗濯物を洗濯カゴに入れてくれると、(私は)すごく助かるのよね~」
「今日は洗濯物を洗濯カゴに入れてくれてたから、(私は)すごく助かったよ~」
これはアイメッセージです。
何でも言いたいことを言いましょう。とは言いません。
言いたいことがあるなら、どう伝えたら、相手が心地よく受け取ってくれるかといった、伝え方については知っておくことをおすすめします。
言いたいことを伝えるか?我慢するか?放置するか?
最後に、これは私の考え方ですので、正解とか不正解ではありません。
こういう考え方もあるんだな、くらいに読んでいただけたらと思います。
この「言いたいこと」というのは、色んな取り方があります。
感謝の気持ちかもしれませんし、好意の気持ちかもしれません、嫌悪の気持ちかもしれません。
この記事で書いてるのは「要求の気持ち」です。
つまり、「あなたに言いたいことがあるのよ!こうしてほしい!変わって欲しい!」ということを言いたい、ということです。
言い方を変えると「不満」です。
この不満を、親、兄弟、友達、恋人、職場の人なんかに言うか言うべきでないかについては、ストレスで爆発しそうなのなら、言うのもいいと思います。
ただ、もしあなたが、自分の中で「不満が多い、人への要求が多い」と感じる部分があるなら、少し考え方を変えてみるのもおすすめです。
例えば。
誰かと一緒に暮らすことになったとしましょう。
- あなたは「部屋が片付いていないと気持ち悪い」というタイプ
- 相手は「少々部屋が散らかっていても、全然気にならない」というタイプ
一緒に暮らしているうちに、相手の人が少しずつ散らかしだしました。
部屋がすっきり片付いている時がありません。
そんな時はどうすればいいでしょうか?
言いたいことは言ったほうがいい、というのであれば「もうちょっと部屋を片付けてくれると嬉しいんだけど」と言うかと思います。
それで相手の人が、「分かった、もうちょっと片付けるようにする」と言ってるくれるかもしれません。
もしかしたら、「あなたがそう言うなら私も言わせてもらうけど、電気つけっぱなしのことがあるんだけど、気をつけて欲しい!」と言われたとしましょう。
相手はその電気のことを、「思ってたけど言ってなかった」のか、あなたに片付けのことを言われて、「売り言葉に買い言葉」で言ってきたのか、それは分かりません。
でも、なんだかすっきりしない気がしませんか?
私が言いたいのは、「我慢しましょう」というのでも、「言いたいことを言いましょう」というのでもなく、次の選択肢です。
「あなたはあなた、私は私」という価値観です。
- あなたはあなた(片付けが苦手なのよね)
- 私は私(自分の周りだけ綺麗にしておこう)
という考え方です。
この考えにシフトすると、すごく楽になります。
決して我慢するわけではありません。
自分が手の届くことだけに集中する、というイメージです。
もちろん、全部が全部、このやり方が出来るとは思いません。
言ったほうがいいこともあるでしょうからね。
ただ、「必要以上に人に要求しないほうがストレスは減る」と思います。
「言いたいことが言えない」というストレスが溜まりそうでしたら、一度考えてみて下さい。
その「言いたいことは絶対に言いたいですか?」ということを。
最初に書いたとおり、言ってみるとことで一つの結論が出るというメリットもありますので、言いやすい相手やタイミングならいいんです。
避けたいのは「言いたいことを言えないままストレスを溜め続ける状態」です。
以上です。